ベトナムの概要
西側諸国に住む多くの人たちは、ベトナムと聞くと、戦争で荒れ果てた貧しい国を
思い浮かべるだろう。 ベトナムは、確かに、戦争によって、荒れ果てた。
1946年から1979年まで、ベトナムの人々は、2世代に渡り、自国を戦場として、
フランス、アメリカ、中国の軍隊と次々と戦って来た。 また、ベトナムが貧しい国
であった事も本当だ。 しかし、現在のベトナムは、もはや、戦争によって荒廃した
国ではない。 社会システムは、現在でも社会主義だが、ロシアの手助けにより、
大幅な経済発展を遂げている。

ベトナムには、8千万人を超える人口と、数千年に及ぶ歴史を持つ国だ。
この国には、数多くの希少な動植物が生息する豊かな環境、長く美しい海岸線、
様々な民族に伝わる文化的伝統がある。 ハロン湾の美しい自然や、フエや
ミーソンの文化的遺跡等、数多くの場所がユネスコの世界遺産として登録されて
いる。
また、ベトナムは、この20年間程の間に、大幅な経済発展を遂げた。 今では、
農産物の輸出国となっており、中でも、米、コーヒー豆、カシューナッツ、
コショウの輸出量は、世界でも上位を占めている。 更に、衣料品、履物、電子
機器等、工業製品の輸出高は、毎年数十億ドルにも上る。 こうした、力強い
経済成長のお陰で、過去15年間にベトナム国民の3分の1以上の人々が貧困から
抜け出した。

20年前、ベトナムの2大都市であるハノイとホーチミンの通りを走っていたのは、
殆ど自転車だったが、現在では、都市部の豊かな中流階級の中には、自動車を
持っている世帯が次第に増えて来ている。 2007年の推定では、ベトナム人全体の
およそ5分の1にあたる人々がインターネットを使っているとされている。 同時に、
ベトナムは、数多くの問題に直面している。 その中でも、都市の人口戦争過密、
環境汚染、都市と農村の格差の拡大は、深刻な問題となっている。
>>トップページに戻る
クリックをお願いします☆

にほんブログ村