生活保護を受けている世帯では、大学進学は基本的に認められず、高校進学までが
その上限とされてきた。 但し、その高校進学ですら、認められたのは、つい最近の
話しで、日本では、高校進学率がほぼ100%に近く、高校に進学出来ないことが、逆に
大きな不利益となりかねないため、ようやく認められたもの。

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高校進学のための学資保険の積み立てが認められているため、なんとか高校は卒業
出来るという状況となってはいるものの、受給額の範囲内でやりくりしなければならず、
高校に通うために、アルバイトをしながら通ったり、授業料等が支払えずに、退学せざるを
得ない状況に陥る子供も少なくない。

大学進学については、これまでは、認められておらず、就職して家計を支えるよう指導
されていた。 大学進学のための貯蓄も原則的に認められてはいなかった。 高校卒業と
同時に、生活保護世帯人員から外されてしまうため、生活保護の受給額が更に減額される
ため、経済的にも大学に通える状況にはなかった。

現状、生活保護世帯で大学に進学したい場合は、以下のような方法がある。

・働きながら夜間部に通う。
・大学進学後、奨学金を受ける。
・その他の親族からの支援を受ける

しかし最近、国は大学進学のための貯蓄を容認することを正式に示した。 また、
高校卒業資格を持っていない家庭の一人親に対しても、新たに高校進学を希望
する場合、授業料等を保護費として支給することも併せて示した。

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生活保護受給世帯でも、『日本学生支援機構(旧育英会)』であれば奨学金の申請が
可能となっている。 よって、大学の入学金と入学時の諸経費を貯蓄しておけば、
生活保護世帯でも大学進学が可能な状況にはなってきたが、経済的に非常に厳しい
状態は変わってはいない。

尚、日本の生活保護費は、OECD平均のわずか4分の1程度となっており、日本の
生活保護利用率は、ドイツのわずか6分の1となっている。

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