珠海市は、中華人民共和国広東省南部に位置し、マカオ特別行政区に隣接する
経済特区。 南でマカオと接しているため、マカオ区境の拱北近辺が一番の
繁華街となっている。

同じく経済特区に指定されている深圳市と比較すると、人口規模は10分の1程度
であるため、商業、不動産業の発達が限定的で、工場が密集する東莞市と比較すると、
工業化も限定的であり、広州市のような行政機能も存在していないなど、
周辺の大都市と比較すると地方都市としての雰囲気を残している。

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珠海への行き方は、香港からフェリーを利用して直接珠海へ入る方法もあるが、
色々な条件があるため、マカオから徒歩で越境するのか一般的。 マカオから
国境へ向かう方法として、最も手頃なのはバスで、マカオ側の国境は
『關閘』となっており、ここを終点とするバスは本数も多い。 ホテルやカジノ
からもバスが出ていることが多いので、タクシーよりもバスがお勧め。

中国は、一国二制度とは言うものの、中国、香港、マカオは、全く別々の通貨を
使用しており、それぞれ、国境検査を受けなければならないため、パスポートは
必須。 『關閘』から徒歩で国境を渡り、免税店を横目に、珠海側の出口である
『拱北口岸』で中国の入国スタンプを押してもらえば、そこは、中国。

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珠海は、カジノ街であるマカオと隣接している影響で、1人当たりのGDPは
6万7591元(1万米ドル)となっており、中国ではかなりの高所得であるものの、
マカオとの経済格差は大きく、珠海市民にとって、マカオは気軽に行き来出来る
場所ではないため、マカオ返還から20年が経過した今でも、未だに超えるに
超えられない大きな壁となっている。

珠海は他の4つの経済特区とは異なり、人口150万人弱と比較的小さい街で
あり、繁華街もマカオ側に集中しているため、歩きやすい。 しかも、物価は
マカオを比較すると2分の1から3分の1程度となっており、もし、マカオで半日
時間があるのであれば、珠海への小旅行をお勧めします。

【お勧めの一冊】


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