第二次世界大戦におけるソ連の勝利は、社会主義圏を東欧とアジアにおいて
拡大し、ソ連は、世界を二分する一方の盟主として、アメリカと並ぶ超大国に
のし上がった。 モスクワの権威は、途方もなく上昇した。 このような
ソ連の国家的な権威の高まりを顕示するために、スターリンは、1947年1月、
モスクワ建都800年を記念して、モスクワに8つの高層ビルを建設することを
決定した。

2010Russia326

モスクワ大学本館、ホテル・ウクライナ、外務省の3つが重要で、後の4つは
住宅と小ホテルであった。 モスクワ大学本館は、モスクワの周辺部の雀ヶ丘に
建てられることが決定され、1949年から工事が始まり、1953年に完成した。
高さは240メートル、36階建てである。 ホテル・ウクライナは、モスクワ川の
ほとり、クトゥーゾフ大通りの脇に建てられた。

1953年に着工し、1957年に完成した。 こちらは、モスクワ大学本館よりも少し
低く、34階建てである。 第3の建造物は、外務省で、スモレンスカヤ広場に
あるが、建てられたのはスターリン様式の建造物の中では、最も早く、1948年に
工事が始まり、1953年に完成した。  高さは、172メートル、27階建てである。

65190

残りの4つの建物は、規模が大幅に劣るものとなり、8番目の建物は、スターリンの
生前に着工されなかったため、彼の死後、計画が中止された。 7つの建物は、
正に、スターリン時代を代表するような建築で、上へ上へと伸びる権力中枢を
皆に振り仰がせるような権力主義的な建造物であった。

【お勧めの一冊】


>>トップページに戻る



クリックをお願いします☆
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村