オリンピック競技力向上のため、スウェーデンのオリンピック選手に対して
費やされる年間強化費用、すなわち、スウェーデン・オリンピック委員会
(SOK)の年間資金調達額はどれぐらいあるのだろうか? 実は、政府による
資金援助は0クローナとなっている。 SOKが得ている国家予算は、
オリンピックの準備資金のみである。

SOKのトップ&タレントプログラムを通じて、アスリートの本格的な強化
サポートを行うために費やされるされる年間予算は、全て民間企業からの
資金提供のみとなっている。

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SOKの最も重要な活動内容は、競技力の高いオリンピック選手をスウェーデン
代表として国際競技大会へと出場させるため、タレント選手の強化活動を
サポートし、オリンピックにおいて、個々の選手の目標を達成出来るように
することである。

オリンピックの基本概念に基づき、スウェーデン・オリンピック委員会
(SOK)では、以下の活動を行なっている。

● 青少年のためのより良いロールモデルを作成する。
● スポーツの活動強化を推し進める。
● 学歴、性別、資金力に縛られず、選手に対して、活躍の場を創造する。
● 博愛、尊重、競技力向上というオリンピックの考え方を広める。

しかし、これらの活動費の大部分は政府予算外で行われている。 SOKは、
オリンピックのための準備費用と遠征費用のみを行っており、近年、年間
約4,000万クローナの国家予算があるが、選手の強化やオリンピックで記録を
残すための資金提供は特に行なってはいない。

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【各メダルの結果】
90年代半ば、スウェーデンはオリンピックでは弱小であった。 リレハンメルと
アトランタ大会は、スウェーデンのオリンピックにおける底辺となっており、
長野ではスウェーデンチームは3つのメダルしか獲得出来ずに帰国した。
スウェーデン全体での取り組みが必要となり、1年後、トップ&タレントの
サポートプログラムが開始された。 それぞれの個人に合わせ、ニーズに見合った
これらのプログラムにより、スウェーデンのアスリートを支援するため、大企業に
よる予算支援と能力的なサポートが受けられるようになった。 「計画を実行に
移すことが最も重要」と「獲得した栄冠には、必ず良い結果が伴う」がスローガンと
なっており、これまでの活動は着実に実を結んでいる。

しかし、近年、SOKの様々なサポートプログラムは、パートナー企業からの民間
資金のみで完全に運営されていることは、ほとんど知られていない。 また、
企業側には、これらのプログラムへの参加は許されておらず、資金提供を行う
企業側にはこのような権利が与えられていない。 SOKは、各競技団体の優先
順位を決定し、どの企業がサポートプログラムに参入することが出来るかに
関する評価を行っている。

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【年間8,000~9,000万クローナ】
SOKとそのパートナー企業は、「トップ選手」と「タレント選手」双方に対して、
トップ競技大会におけるその競技内容や経済状況に関係なく、アスリートが完全に
実力を出し切れる環境を創り出し、世界大会で上位入賞が果たせるようにするための
場を提供している。 オリンピックにおける結果は、全てのスポーツ競技において
同等の価値を持っている。

2019年度、SOKは年間8,000〜9,000万クローナの資金提供を行うが、アスリートと
コーチに対するハイパフォーマンス・スポーツ戦略に関して、長期的でより幅広い
支援活動を行う計画となっている。 この資金提供により、アスリートは、必要な
トレーニングを全て行えるようになると共に、競技大会への参加費や収入審査による
奨学金を得ることが出来る。 また、トレーニングアドバイザー、栄養士、医師、
心理学者、アナリストなど、SOKには多数の専門家が在籍しているため、
アスリートやコーチに対して、サポートや情報提供を行っている。

オリンピックとの関係を積極的に開拓し、この活動を成功に導いたたことはSOKの
成果と言える。 チームの競技能力を向上させるためには、オリンピック開催前の
十分な準備活動が不可欠となるが、予算獲得能力とメダル獲得能力を共に強化する
ためには、スキルと能力の組み合わせと持続的なサポートが不可欠である。
この強化支援により、SOKはパートナー企業と共に、積極的にスポーツ活動を
応援している。

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