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日本以外の海外の国では、専門職である翻訳者や通訳者になるためには、その専門
教育を受けなければ、その職業に就く事は出来ませんが、日本の場合は、特に何の
規制や資格も必要とされないため、誰でもなる事が出来ます。 語学系の仕事は、
憧れる人が多いのですが、そもそも、やりたい事と、出来る事は全くの別物で
あるため、実際に、まともなレベルで翻訳や通訳が出来ている人材は実はかなり
稀です。 

日本で勘違いされているのは、『言語は単なるツール』と思われているところで、
言葉だけ出来ても、特に余り役には立たないと言われるものの、確かに、日本には、
『通訳・翻訳学部』というものが存在せず、本来、外国語が専門ではない文学部
出身の人達が、翻訳業務を平気で行っていたりするため、外国語→日本語への
翻訳は、オタク級に出来るが、その逆は、全く出来ない人が多く、そのように
勘違いされがちだが、文学部の専門は、外国語と言うよりも、『読書』が中心で
あるため、話す練習は基本的には必要ありません。

たまたま、内容が外国語で書かれているだけという程度の認識であるため、当然、
外国語はまともには喋れません。 外国語学部の方は、まだ若干ましで、この点に
おいては、決して文学部とは一緒にはされたくはないのだが、言語は、外国語→
日本語にだけ翻訳出来れば良いという話にはならないため、この段階では、単なる
カタワだと思う。

通訳者の場合は、双方向で平均的に訳す事が出来なければ、仕事が務まらないのと、
内容の正確さよりもスピードの方が優先されるため、基本的に、翻訳とは業務
内容が全く異なります。 翻訳者の場合は、分からない事柄は、全てPCで
調べる事も可能だが、通訳者の場合は、全て頭の中に叩き込んでから現場に
臨まないと、話にならない。

よって、語学力があるのは当然として、『総合力』がない人の場合は、到底
務まらない。 翻訳者の場合は、数十分間掛けて、どう訳すべきかを十分に
考える事が出来るが、通訳者の場合は、最大でも2秒程度しか考える時間が
ないため、その2秒間に何もかも答えが出せる人でなければ、業務自体が滞ります。

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日本で『通訳・翻訳学部』が存在しないのは、元々、外国語が全く重要視されて
いないためで、例え、東京に住んでいたとしても、東京弁以外は一切聞こえて
来ない超モノリンガル社会であるため、そもそも、言語の重要性を認識して
いる人は、ほぼ皆無に近いと思う。

『言語は単なるツール』と考えている人達の場合は、自分の言いたい事を言いたい
放題言っている割には、周囲には、その事が全く伝わっていない事が多いため、
コミュニケーションが全く成り立たなかったりするが、自分の考えを正しく周囲に
伝える事が出来る能力は、単に知識を持っている事とは全く別物で、理系の人達の
日本語が、異常なまでに理解不能な事が多いのは、元々、自分の考えを分かり
やすくまとめて、それを他人に伝える練習を全くしていないため。

通訳者の場合は、この部分の伝達能力がかなり要求されるが、元々、何も聞く
気持ちすらない人達の場合は、何をどう言ったところで、一切理解出来ないため、
その場合は、話し手側の問題ではなく、聞き手側の問題となるが、何でも
『何となく』がまかり通っている日本の場合は、そう言う事すら全く重要視され
ないため、ますます世界からは孤立して行くばかり。



結論として、日本で『言葉』が全く重要視されないのは、全体主義であるため、
そもそも、周囲と話をする必要性がないため。 外国人とのコミュニケーションも、
特に必要とはされないため、文句があるのであれば、日本からは出て行け程度の
認識なのだと思う。

機会通訳が未来永劫完成出来ないと感じるのは、日本人のガラパゴス的な発想が、
機械では全く察する事すら出来ず、細かい部分の日本語が全く通訳出来ないため。

強いて言えば、自動で『空気を読める機能』、『仲良しごっこが苦にならない
機能』、『言わなくても分かるだろう機能』を付け足さなければ、通訳としては、
使い物にはなりませんw

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