日本では、心の中を赤の他人に見せることは殆どなく、逆に常に良い人間を演じ
続けなければならない村社会であるため、本音と建前の解離性が顕著となっている。
特に、人前で無理に良い人間を演じ続けている人の場合は、この解離性が酷く、
元々の性格とは全くの別人格となっている人間も決して珍しくはない。
この本音と建前の解離性を生む主な原因としては、人目ばかりを常に気にして、
こうでなければならないという、固定概念への執着、並びに、異なる意見の人間を
決して受け入れないという、閉鎖的なモノの考え方を挙げることが出来るのだが、
このような村社会においては、常に周囲にまんべんなく気を使い続けなければなら
ないため、とある瞬間に、このタガが外れた時の豹変ぶりが凄まじい。
最近では、インターネットの普及により、ネットの世界でこのガス抜きをしている
人達も多々存在するものの、人前では決して本音を言えない人間に限って、
ネットの世界では大柄な態度に豹変するため、近年では、その陰湿性が増大して
来た。
ネット炎上を研究している某大学教授の話によれば、炎上に加担をするのは、
部長職が一番多いのだとか。 自分を現実よりもより大きく見せたいという欲望と、
誰かを叩いて常日頃感じている多大なストレスを解消したいという2つの理由に
より、こうなるらしいのだが、そもそも無理な生き方自体、不自然極まりない
ため、このような生き方には疑問を感じずにはいられない。
良い人間を演じ続けること自体、ストレスとなるのと、ある種、常に仮面を被って
生きているようなものであるため、今更素顔は見せられないのであろう。 常に
別人を演じ続けている結果、本来の自分の素顔をすっかりと忘れ去り、ある日突然、
何らかの拍子でその片鱗が顔を覗かせることがあるため、特に日本人の解離性には
驚かされることが多い。
日本以外の場合は、都市部に一極集中して狭い場所に人間が押し込まれている
訳ではないため、このような解離性は余り見られないのだが、こと金儲けの話が
絡んで来ると、ダブルスタンダードのような言葉があることでも分かる通り、
化かし合いの様相を呈しており、結局は、欲によって人間が動かされている
ことが分かる。 人間以外は、余りこのような無意味な行為はしないそうだが、
動物が好きか嫌いか、あるいは、動物に好かれるか否かでも、その人間の人と
なりが分かるのかもしれない。
日本人社会の中でストレスを溜めない生き方としては、良い人間を演じることを
止め、常に自分に正直に、周囲に流されないよう、しっかりと自分の考えを持つ
ことだと思う。 自分自身の中心がブレなければ、周囲に何を言われようが、特に
何の影響もないのと、人の噂も75日ということわざがあるように、多少失敗し
ようが、周囲はそこまで他人のことを見てはいない。
ストレスを一番感じるのは、人間関係なので、ある程度自分と考え方が合わないと
感じる人間とは、多少なりとも距離を置いた方が良い。 人間関係は、自分で選ぶ
ものだと思う。 他人と自分を一々比較することは、ストレスの原因にしかなら
ないため、あくまでも、自分の道を行くべし。
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