ドイツ、オーストリア、ハンガリー等、ヨーロッパ中部にある一部の地域には、
クリスマスシーズンになると、子供達に沢山のプレゼントを配る聖ニコラウス
とは対照的に、悪い子供達にお仕置きをする伝説の怪物が居る。

この怪物は、民間伝承に登場する、半分ヤギ、半分悪魔の姿をした怪物のことで、
『クランプス』と呼ばれている。 クランプスは、子供達にプレゼントを配る
聖ニコラウスとは対照的に、悪い子供達を叩いたり、連れ去ったり、更に、
地獄へと引きずり込んだり
する。



毎年12月の上旬になると、伝説に則り、悪魔クランプスが聖ニコラウスと共に、
野外を練り歩きく。 12月の最初の2週間、特に12月5日の晩になると、若者達が
クランプスの扮装をして、錆びた鎖と鐘を持ち、子供と女性を怯えさせながら
通りを練り歩くのが毎年恒例の伝統行事となっている。

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クランプスは、毛むくじゃらの皮膚を持ち、鋭く長いツノ、大きく開いた口に
ドラキュラのようなキバが生えている。 怒りをあらわにしている表情が非常に
恐ろしい。 ドイツの古い言い伝えでは、クランプスとサンタクロースは、双子
という設定となっており、一方が良い子にご褒美としてプレゼントを配り、
もう一方が悪い子にお仕置きをして素行を正すという役割を担っている。

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昔は、仮装をした人達が家々のドアを叩いて酒を要求し、出さなければ騒ぐぞと
脅すことが極当たり前に行われていたという。 アメリカ等で行われている
ハロウィンや、日本のなまはげにもこのクランプスと同様の趣旨が含まれており、
恐ろしい見た目で、厳しく子供達を諭すということは、世界共通なのかも知れない。

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