今から30年以上も前から、99%の確立で起こるであろうと予想されていた
東日本大震災。 その最大の被災地である宮城県石巻市で、唯一患者の最後の
砦として機能し続けたのが、石巻赤十字病院。



市内にある他の病院は、津波災害により、電源の確保出来ずに、ほぼ全ての
機能が麻痺したが、石巻赤十字病院だけは、緊急時用の自家発電装置を備えて
おり、かつ、独自の免震構造により、被害を最小限に抑える事に成功した。
これだけの大災害であったにも関わらず、石巻地域では、唯一の救護施設
となり続け、最大で約2万人の患者を受け入れた。 このような事例は、他の
地域では前例がなく、震災の教訓として、被災後に石巻赤十字病院を訪れる
医療機関は少なくない。



常に大災害を想定して、避難訓練等を行っていたため、病院内が大きな混乱に
巻き込まれる事もなかった。 但し、1日に数千名の患者を受け入れ続けたため、
病室は全て埋まり、廊下やロビーにまで、患者の他にも、家を流された人々が
溢れかえった。

現在、被災地の沿岸部では、医師や医療機関が不足しており、医療空白地帯とも
呼ばれている。 これからの高齢化を考えると、地方にこそ、充実した医療
機関が必要だが、予算等に問題により、それもままならず、今後も起こるで
あろう大規模災害に対しても大きな課題を残したままとなっている。

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