日本が台湾を統治していた時期、中国大陸では、多くの事件が起こっていた。
1911年、蜂起した華人は、満州人の清朝皇帝を退位させ、翌年、中華民国が
成立する。 この辛亥革命成功の指導者は、孫文だったが、ほどなく政府の
実権を軍人達が握った。
孫文は、次に南部を拠点にし、軍閥と戦うことになった。 その戦いの過程で
孫文は、自らが理論化した三民主主義を基本とする中国国民党を結成する。
三民主主義は、民族、民権、民生という三つの主義をいう政治理論である。
1924年、国民党は、中国全土を統一するため、考えの相容れない中国共産党
とさえ協力することにした。 1925年に孫文が死ぬと、その後継者は、軍人の
蒋介石となった。 1927年、蒋介石は、南部の広州から軍隊を率いて、北京まで
遠征し、軍閥政府を倒した。 その後間もなく、国民党は、共産党と手を切り、
敵対する政権を樹立する。
中華民国総統となった蒋介石は、国家の近代化に着手した。 道路、鉄道、
工場等の建設が始まった。 しかし、国民党政府は、地主への借金に苦しむ
農民を助けたり、都市労働者が組合を組織することを許したりしなかった。
これは、かえって、共産党の支持者を増やす事になった。 そして、更に
国民党に困難が降りかかる。
1931年、日本軍が中国の東北地方を占拠、1937年には、東部沿岸地方の
一部を占領した。 それから、1945年まで、中国は、日本の侵攻に抵抗し
続ける事となった。
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