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JR東日本が、2015年5月に新規開業を予定している『仙石東北ライン』

その名の通り、東北本線と仙石線を繋ぐ渡り線の事だが、実は、この区間は、
30年以上も前に、簡単な渡り線を既に建設しているため、それを活用すれば、
もっと簡単な工事で済んだ筈。 しかも、その新規開業区間はたったの
300メートル程。 元々、仙石線は、旧国鉄路線ではなく、宮城電鉄という
私鉄だったものを、国鉄が買い取ったため、東北のJRでは、唯一電圧が
直流電化のまま残されている。

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ここで問題になるのが、すぐ隣を走っている交流電化区間との電圧の切り替え。
新幹線と同じ2万ボルトから、関東以南と同じ1,500ボルトへ一気に電圧を下げる
ため、かなり無理が生じます。

通常は、一定区間のデットセクションを設けて、そこで、電圧の切り替えを
行いますが、この区間の場合は、ご覧の通り、そのデットセクションが短過ぎて、
交直切り替えが出来ません。 よって、現在小海線を走っているこの
ハイブリットカーと同じ車両を導入して、それを乗り切ろうというもの。

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単に仙石線を交流電化に作り直せば言いだけの話なのですが、実は、仙石線は、
高城町以遠の変電所を津波で流されており、現在は、電車ではなく、気動車で
運転を行っているため、こうなった模様。 この区間は、仙石線が、一方的に
東北本線へ乗り入れるだけの運転となるため、東北本線側には、何の利益も
ありません。 前々から、松島海岸駅に、東北本線のホームを建設しようと
言う話もありましたが、そちらは、遅々として進まないまま。

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この区間の北側にある東北本線の松島駅と仙石線の高城町駅は、徒歩で10分
程度で歩いて行けるのですが、東北本線と仙石線は、ものの数メートル程度の
場所をかなりの距離並走しているにも関わらず、接続駅が1つもないため、かなり
不便です。 よって、北側から、多賀城の中心駅である多賀城駅へ行こうと思った
場合は、松島駅から高城町駅へ歩いて行くか、塩釜駅から西塩釜駅まで歩いて、
そこで乗り換えるしかありません。

仙石線は、日本で初めて、地下を走った鉄道で、地下鉄銀座線よりも早く地下を
走っています。 但し、その区間は、現在既に廃止されており、現在地下区間と
なっている、陸前原町~あおば通間で、その面影を見る事が出来ます。

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