低価格を売りに、ユニクロが海外への出店を加速させている。 現在、
海外店舗は、アメリカをはじめ、イギリス、フランス、中国、台湾、韓国、
香港、ロシア、ドイツ。 その接客方法は、海外でも日本式のまま、日本
ブランドとして輸出されている。
但し、この日本式の接客方法は、満面の笑みを浮かべながら、心にもない
浮いた言葉を並べ立てるため、端から見ていると、かなりおかしい。 日本の
接客業は、極端な顧客重視路線を取っているため、労働者の側から見ると、
奴隷そのもの。
『お客さまは神様です』のキャッチフレーズと共に、完全に洗脳されている
ため、何の疑いすら持たずに、いつでも、どこでも、顧客は『神』になる事が
出きるため、売り場では、しばしば、モンスタークレーマーが野放しとなって
いる。 そもそも、販売時の笑顔は、給料や時給には含まれていないが、
そんな事はお構いなしに、笑顔の安売りを強要されるため、気遣いが絶えない。
接客業だから、仕方がないとの意見もあるが、店員ひとりひとりにまで、
そのような無料の営業行為を強要する事自体、異常であり、そもそも、笑顔と
値段には、一切何の関係もない。
数年ほど前から、感情を切り売りする『感情労働』が注目されるようになったが、
感情労働とは『会社などから管理、指導され、自分の感情を加工する事により、
相手の感情に働きかける職務と言われている。 簡単に言えば、本来の感情を
押し殺して業務を遂行する事を求められる仕事内容。
いかにも、日本的な発想であるが、さて、この『感情労働』なるもの、果たして、
海外で受け入れられるかと言うと、かなり疑問が残る。 元々、欧米では、顧客と
店員が対等という意識が強く、余りにも、店員側がへりくだり過ぎても、不自然
極まりない。
また、このような安価な商品を提供するためには、物価の安いアジアに工場を
建設して、安い給料で長時間労働をさせるしかない。 現在、ユニクロの海外
工場では、1時間16円の時給で、1日16時間労働が課せられている。 そのような
過酷な労働を他人に強いてまで、安く買える商品などは、論外であるため、
ユニクロで買い物をするのは、是非とも控えて頂きたい。
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