アルバイト、パート、派遣、請負など非正規労働者の増加が止まらない。
1989年に817万人で全体の約20%だった非正規労働者は2014年に1,962万人まで
増加。 今や全体の約40%近くまで迫っている。今や労働者の実に3人に1人が
非正規となっている。

非正規労働者の割合は、正社員の倍以上となっており、この25年間で実に倍増
している。 近年では、定年退職者が65歳までは働かなければ生活が成り立たない
ため、定年後、非正規での再雇用を希望するケースが増えており、今後もこの
非正規労働者の割合はますます増えて行くであろう。

3bcbcb31cc79

2015年度の調査によれば、非正規を利用する理由のうち、「正社員を確保
出来ない」という理由が、前回の17.8%から26.1%と大幅に上昇しているが、
企業側が正社員を確保する意欲が高いのに、人材が不足しているという現実も
あるが、これらの企業は、サービス業や建設業ばかりで、概ねブラック化が
著しい業界であるため、希望者自体が少ない。

他方で、約30%の非正規社員が、正社員に変わりたいとの希望を持っている
ものの、非正規からの正規雇用への道のりは、大企業では、ほぼ不可能に近い。
しかも、雇用が不安定な挙句の果てに、収入も正社員と比較すると、圧倒的に
低く設定されているため、将来を描きづらい。

CVp3U23647

例え、紹介予定派遣で就業を開始したとしでも、数ヵ月後に正社員になれる保証は
どこにもないため、実際は、予定よりも長く非正規での雇用を強要されたり、
そこで雇い止めという話も実は珍しくはない。

今後、20代は、人手不足を理由に、正規雇用へ転換して行くことが予想される
のだが、より深刻なのは、25年以上も放置され続けている就職氷河期世代と言える。
90年代の就職氷河期に正社員への道を断たれたこの世代は、現在既に40代後半に
差し掛かっており、後15年も経たないうちに、その貧困層が定年を迎えるため、
日本の貧困問題に更に拍車が掛かり、生活保護の割合も大幅に増加、かつ、15年後
には年金も破綻していることが予想されるため、唯一の社会的なセイフティーネット
である生活保護からも零れ落ちた人達は、自給自足の生活を始めるか、自殺するしか
ない。
parttimemoney

今後、就職氷河期世代は、限られた賃金原資を元正社員の高齢者に奪われ、
更に追い詰められて行くであろう。 非正規労働者は、65歳までトータルで見た
時の身分保障、生涯賃金格差が、ますます顕著になっている。 低収入によって
貯蓄を持てない状態のままで、老後を迎えなければならない日本の未来に明るい
光などない。

就職氷河期世代の前には、バブルボケ世代が居るのだが、特に何の苦労もなく
大企業等に就職をして、そのまま生き残っているため、企業側も怖くて無能な
正社員をおいそれとは雇えないのが現実。 現状、日本企業では、働かない人間に
手厚い保護をし、その働かない正社員のために、派遣労働者があてがわれている
のだが、このような不平等な労働環境を解決しない限り、日本企業の労働生産性の
大幅な改善はない。

post870

このような場合、いっそのこと、海外での転職もありだと思うのだが、企業側が
こぞって選り好みばかりしているため、一長一短で海外勤務もままならない。
前職での仕事内容が100%マッチしなければ、面接にすら呼ばれないのである。

子供の貧困が叫ばれて久しいが、子供の貧困は、イコール親の貧困であり、これらの
雇用問題によって生じた、様々なゆがみを一手に押し付けられている世代とも
言える。

例え、正社員と家でも、必死で社会から振り落とされないようにブラック企業で
頑張っている人達もおり、いつ脱落するか分からない状態であるため、人材の使い
捨てを抜本的に国が何とかしない限り、世界と日本との差はますます広がって行く
のではないだろうか。 まずは、政治家が真面目にこれらの問題に取り組んで欲しい
ところだが、自分のことしか考えていない政治家が多過ぎるため、全く話が先へ
進まない。



一部では、中国などのアジアへその活路を見出しに海外へと渡った人達もいる
のだが、アジアは賃金が低過ぎるため、今度は日本へ帰れないという別の問題が
生じている。

【お勧めの一冊】


>>トップページに戻る



クリックをお願いします☆
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村