テレビ朝日系の『朝まで生テレビ!』では2016年1月1日、『激論!安倍政治~
国民の選択と覚悟~』と題した番組を放送したが、この番組内で、元総務相の
竹中平蔵・慶応大教授の仰天発言が飛び出した。

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番組内では、アベノミクスの『元祖3本の矢』や『新3本の矢』について是非を
評価。 冒頭、『アベノミクスは理論的には100%正しい』と太鼓判を押した
竹中平蔵氏だが、アベノミクスの『キモ』であるトリクルダウンの効果が出て
いない状況に対して、『滴り落ちてくるなんてないですよ。 あり得ないですよ』と
平然と言い放った。

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トリクルダウン理論とは、『富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り
落ちる』とする経済理論、または経済思想である。 サプライサイド経済学に
おける中心的な思想となっている。 しかし、実証性の観点からは、富裕層を
更に富ませれば、貧困層の経済状況が改善することを裏付ける有力な研究は
存在しない。

それどころか、OECDによる実証研究では貧富の格差の拡大が経済成長を大幅に
抑制することが結論づけられている。

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2013年に出版された『ちょっと待って!竹中先生、アベノミクスは本当に間違って
ませんね?』(ワニブックス)でも、竹中氏は、『企業が収益を上げ、日本の経済が
上向きになったら、必ず、庶民にも恩恵が来ますよ』と言い切っている。

竹中平蔵氏が、トリクルダウンの旗振り役を担ってきたのは、誰の目から見ても
明らかで、その張本人が今更、手のひら返しで『あり得ない』とは二枚舌にも
ホドがある。

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