日本軍による香港占領時代がちょうど1941年12月25日だったことから、この日は
香港では、『ブラック・クリスマス』と呼ばれてきた。 そして、これに続く
占領期間は、しばしば『3年8ヶ月の苦悩』と形容される。 日本占領期の
イメージは、総じて暗く、重い。

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香港を占領した日本軍第二十三軍は、1941年12月29日には軍政庁を開設して香港
統治に着手したが、その後、香港は大本営直轄となり、1942年2月20日に香港
占領地総督府が成立、初代総督に磯谷廉介中将が就任する。

統治機構としては、総督の下に総務長官と参謀部が置かれ、更に、詰問期間として、
華民代表会と華民各界協議会が設置された。 総務長官の下には、民治部、財政部、
交通部、経済部、報道部、管理部、外事部の7部門が置かれ、統治に関わるあらゆる
問題に対処した。 また、日本占領期には、香港島と九龍半島を計18の区に分け、
地方行政の単位としたが、その区事務所と区会は、民事部の下に置かれた。 一方、
参謀部の下に香港保衛隊、香港憲兵隊、香港警察が置かれた。

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特に、憲兵隊については、多くの研究書や回顧録で彼らの非道な行為に言及されて
おり、香港市民がしばしば暴行を含む過酷な扱いを受けていた事を明らかに
している。 軍政庁、および、総監部の下で実施された主な政策は、人口疎散、
軍票の発行、華人の要人の統治への利用等であった。 尚、日本軍政府により
発行された軍票は、日本の敗戦に伴い、イギリス軍の命令により無価値とされ、
現在も日本に経済的補償を要求する香港人も存在している。

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