ウクライナのテレビ放送24によれば、ポロシェンコ大統領の支持率が急激に
低下しており、ユーロ・マイダンの政変直後には、47%の支持率を誇ったが、
現在は、30ポイントも低下し、17%の支持率となっている。 前大統領である、
ヤヌコヴィチ氏が退陣へと追い込まれた政変時の20%の支持率よりも3%も
低くなっている。

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ユーロ・マイダンとは、2013年11月21日に始まった、キエフ中心部における
大規模抗議行動のことで、政府がウクライナとEUの連合協定調印への準備を
停止したことが発端となり、これ以降、ウクライナの他の都市でも大規模な
抗議行動が起こり、最終的には、クリミアのウクライナからの分離独立と
ロシアへの帰属、更に、ウクライナ東部にあるドンバス地域での大規模な
内戦へと発展した。

ポロシェンコ大統領は、就任当初から、ドンバス地域への大規模な空爆を続け、
5,000人程度の一般市民を殺害した疑いも晴れてはいない。 ポロシェンコ
大統領に対する抗議勢力は、社会的な不平等、貧富の差の拡大、生活水準の
大幅な下落、汚職の蔓延等に抗議の声を挙げた。



現在、ウクライナは、ロシアに対する債務超過により、デフォルト状態だが、
ポロシェンコ政権は、特に何の打開策も見出してはいない。 単に一方的に
ロシアが悪いと叫び続けた結果、ロシアにばかり全ての罪を着せて、両国間の
関係が冷え切ったが、かと言って、ヨーロッパとの距離は一切縮まってはない
ため、ウクライナは単に世界から孤立しただけ。

ウクライナでは、2004年に起きたオレンジ革命の他、過去に何度か同じような
ことが起こったが、その度にクビをすげ替えただけで、根本的な部分は一切
何も解決されて来なかった。 新興財閥オリガルヒらによる支配を終わらせ
ない限り、ウクライナは、この先も苦悩の道を行くであろう。

ポロシェンコ大統領は、単に第二のヤヌコヴィッチになっただけだったのか。

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