最近、都会の生活に疲れて、田舎暮らしに憧れる若者が増えている。 長い通勤
時間と長時間労働、複雑な人間関係に嫌気が差して田舎への憧れを膨らませている
のだが、実際の田舎とは、どの程度の田舎を指しているのだろうか?

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基本的に、日本の田舎は、人間関係が濃密で、それゆえに、足の引っ張り合いが
多く、何か新しいことをやろうとすると、必ず足を引っ張られるのだが、その地域の
言葉が全く分からない人と、地元の言葉が分かっていて、それでも地元で頑張る人
とでは、ストレスの感じ方がまるで異なる。

地方での会話は、実は、他人の噂話や、文句悪口が多かったりするため、
『郷に入ったら郷に従え』の考えが出来ない人だと、むしろ、人間関係でかなり
苦労することとなる。 都会は、その点、さっぱりしているため、他人の問題には
一々口ばしを挟んでは来ない。

都会も所詮は、田舎者の集まりなので、足の引っ張り合いは多かれ少なかれ
あるのだが、その人間関係の濃密具合が都会と田舎では、まるで異なるため、
一度、田舎で『村八分』にされてしまうと、社会的な復帰は難しい。 虫や蛇などが
嫌いな人も、決して田舎暮らしには向かない。



都会でしか暮らしたことがない人の場合は、いくらなんでも、徒歩圏内にコンビニ
位はあるだろうと想像をするのだが、田舎暮らしは、そんなに甘くはない。 車で
20分程度走れば、何とかなるかも知れない程度のレベルである。 住む場所にも
寄るが、鉄道やバスがやって来るのは、数時間に1本程度で、土日はなしも珍しくは
ない。 よって、田舎暮らしに車は必需品。 なければ死ぬと言っても過言では
ない。

逆に、高齢者の場合は、全て徒歩圏内で用事を全て済ませることが出来る都心部への
回帰が進んでいる。 足腰が不自由になってからの車での遠出はかなりきつい
からだ。 但し、都会は、土地も家屋も狭いし、近所付き合いも希薄。 隣の部屋に
誰が住んでいるのか分からないというのは、常識で、死後数日経過してから遺体が
発見されたなどという話も珍しくはない。

都会と田舎とでは、それぞれ、良いところと悪いところがあるのだが、それを自分の
中で、どれぐらい許容出来るかが問題なのであり、行政のIターンやUターンの浮かれ
話に乗せられて、安易な生活パターンの変更は、よくよく考えてからにした方が
無難かも知れない。

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