日本社会がつくずく駄目だと感じるところは、何か新しい事を始める際に、
いちいちゼロからやらされるところ。 例えば、大学での専門は一切無視
されるため、『総合職』と称して、全く関係のない仕事ばかりをやらされるため、
完全に人材を潰している。 5月病の原因とは、正にこの点。 海外の場合は、
そもそも、大学の専門以外の職種に就く事自体が許されず、例え、学卒であった
としても、それなりの結果を当初から求められる。 日本の新卒の場合は、特に
結果は求められないが、それが逆に、気の緩みを生み出し、職場で怠ける事
ばかりを覚えてしまい、それが労働生産性を大幅に落としている。

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日本社会では、『協調性』ばかりが求められるが、それは、良い言い方をすれば、
『団体行動』、悪い言い方をすれば、『暗黙の了解』となる。 何もかも言わ
なくても分かるだろうに代表される、『忖度社会』であるため、仕事の能力云々
以前に、その場の空気を読めない人間は、その企業では生き残れない。 早い話が、
結果ではなく、途中経過ばかりが重視される。 『協調性』とは、何があろうが、
文句ひとつ言わずに、例え、職場で何らかの問題があったとしても、それを悠然と
スルー出来る事が大前提となっている。

特に、能力の低い人間の場合は、何も変えないための言い訳探しばかりに没頭を
しているため、既に仕事どころではない。 出来ない理由を10探す暇があるので
あれば、自分が出来る事を1つやる方がまし。 出来ない理由を探す人間ばかりが
増え過ぎたお陰で、社会の流動性が極端に低くなり、何も変わらないから、何も
変えられない社会へと変化した。 よって、一途の望みすら持てなくなった。

但し、このような状況は、無能な政治家や上司らには、むしろ、好都合で、何も
変えなくとも良いため、無駄で面倒な仕事が発生しないため、非常に管理しやすい。
何も面倒な仕事を抱え込まず、自分の意のままに国民や部下をコントロール出来て
いれば、自分の地位や身分も安泰で、社会のカースト制がより磐石なものとなる。

労働市場の流動性が極端に少ないのは、一度道を踏み外したら、元の道へは二度と
戻れないためで、これが、更に日本の労働環境をより悪いものへと導いている。
何も変わらないではなく、何かを変えなくてはという意識に持っていないと、
この国はどうにもならないところまで、もう来ている。 日本はGDPレベルで
考えても、既に中国には追い抜かれ、韓国と同レベルまで落ち込んでいる。

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高齢者ばかりが得をして、若年者ばかりが損をする社会は、衰退しか招かない。
自民党にこの国の未来を委ねたところで、『自己責任』の一点張りで、己の責任は
一向に果たさないため、一切期待出来ない。 政治の腐敗は、国民が監視するのが
民主主義の大鉄則だが、日本には、そのようなシステム自体どころか、考えも
ろくに浸透してはいない。 金持ちばかりが政治家になるのは、『供託金』の
せいで、まともな先進国であれば、 大学の学費なども無料なのに対して、この国の
場合は、政治家になれるか否かも、全て金次第であると言える。

『忖度』とは、如何様にも拡大解釈が出来るものであり、使い方によっては、
良いものにも悪いものにもなり得るのだが、他人が考えている事は正確には理解
し難いため、建設的な対話を通じて、問題を解決出来る能力を学校教育でも
しっかりと教えるべきである。 日本には天然資源が極端に少ないため、人材が
この国を支える宝である事を忘れてはならない。

現状、この人材は、単なる人柱として利用されているが、己の金儲けばかりを
考えている人間が支配している国に未来はなどない。 『美しい国』などと、
薄汚い人間に言われているようでは、国民がバカにされているとしか言えない
のではないだろうか?

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