広州市は、珠江デルタ地帯の北部に位置する広東省の省都であり、華南エリア
最大の都市。 羊城、穂城という愛称を持つが、これは紀元前300年頃、羊に
乗った5人の仙人がこの街に稲穂をもたらしたという故事によるもの。 また、
亜熱帯に属するため、四季を通して色々な花を見ることが出来ることから、花城と
呼ばれることもある。
中国の経済発展の先陣を切って成長を遂げた近代都市というイメージが先行するが、
既に2800年以上の歴史を持つ古都で、中国24大歴史文化名城のひとつにもなって
いる。 紀元前2世紀~紀元後2世紀頃には、海のシルクロードの重要な寄港地と
なっていた。
18世紀以降は、欧州への物資の積み出し港として繁栄を謳歌したが、清がアヘン
戦争(1840年~1842年)でイギリスに敗れてからは、欧米列強の侵略を受け、
沙面に租借地が設けられた。 20世紀に入ると、革命の重要な舞台となり、
現代中国の歴史を語る上で外せない街となって行った。
古くから海外交流の窓口となって来た広州からは、多くの人々が海外に生活の
場所を求めて移住を果たした。 現在では、華僑華人の中でも先駆者的位置付けを
されており、アメリカ、カナダ、イギリスをはじめ、世界100カ国以上にその
足跡を印し、彼らが造り上げた各地のチャイナタウンでは、今でもその生活を
見ることが出来る。
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