常磐山元自動車学校(宮城県山元町)に通う当時18~19歳の教習生25人らの
命を奪った東日本大震災の大津波。 『わが子がなぜ』。 無念の思いを胸に
学校を提訴して4年7カ月、教習生25人の遺族と学校との間で和解が成立した。

『不十分な点はあるが、和解せざるを得ない』。 仙台市内で記者会見した
遺族たちは、会見場に教習生の遺影を丁寧に並べた上で複雑な胸中を明かした。

遺族の多くが望んだ学校経営者による『誠意ある謝罪』は、その文言が法廷で
裁判長によって読み上げられただけだった。

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長女悠さん=当時(18)=を亡くした高橋範雄さん(57)は『口頭での陳謝が
実現しなかったのは非常に残念。 ただ、判決では謝罪自体を得られなかった
だろう』と自らに言い聞かせるように語った。

長男公紀さん=同=を失った岩沼市の佐野美智子さん(55)は『和解内容は
学校の不備を指摘し、教習生に何ら落ち度がないことを認めてくれた。 ずっと
求めていた答えが得られた』と声を震わせた。

悲劇を繰り返さないため、事件の教訓化も切望した。 長男佳祐さん=当時(19)
=が犠牲になり、遺族会代表を務めた福島県新地町の寺島浩文さん(53)は
『子どもたちの死を無駄にしないでほしい』と言い続けてきた。

和解を受け『家庭をはじめ企業、学校、公共施設の長は危機管理意識を持ち、
防災に取り組むことを強く願う』との談話を出した。

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