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ガリツィヤ地方とは?
現ウクライナ領のガリツィヤ地方は、元々ポーランド領としての歴史の方が
長く、今後、ポーランドからの領土返還運動が起きる可能性が高いが、
ウクライナ国内で、ウクライナ語を日常的に使用しているのは、このガツィヤ
地方ぐらいであるため、今後、本格的な帰属問題が起きる可能性が高い。
第二次大戦後、ポーランドは、その領土を国ごとドイツ側、つまり、西側に
ずらされたが、そのウクライナ側で西側にずらされた地域がこのガリツィヤ地方。

Halychyna

広義でのウクライナは、当然このガリツィヤが含まれるが、元々ウクライナ人が
居住していた地域は、キエフ寄りの地域であるため、狭義でのウクライナは、
ガリツィヤが含まれない。 ウクライナ語で、『ウクライナ』とは、『国』や
『内国』という意味であるが、元々のスラブ語では、『クライ』が『地方』や
『僻地』を指すため、ロシア語話者に、ウクライナは、『田舎』と誤解される
事が多い。 このため、ウクライナ人は、ウクライナに対する前置詞として、
на ではなく、必ず в を使用するのだが、ロシア語としては、明らかな間違い。

ロシア語とウクライナ語の関係
スラブ語の中では、ロシア語とウクライナ語が最も似ていないが、それは、
この周辺地域から、わざわざ人工的にウクライナ語を復活させたため。
それ以前のウクライナ語は、長年に渡って使用が禁止されていたため、ほぼ死語で
あった。 旧ソ連邦の崩壊と共に、国家の象徴として急遽にウクライナ語が
引っ張り出されたのだが、ソ連崩壊以前にウクライナ語を使用していたのは、
かなりの高齢者であるため、実際にウクライナ語をネイティブとして使用
出来るのは、20代と80代以上、並びに、よほど田舎の方に住んでいた人たち
ではないかと思われる。

それ以外の世代は、元々全員ロシア語がネイティブ言語であるため、方言程度の
差しかないウクライナ語を習得するのは、かなり容易となっている。 現在の
ガリツィヤの中心都市は、リボフであるが、ウクライナ語では、リビウと
呼ばれている。 リボフの人たちも当然、ロシア語で話す事は出来るが、かなり
ウクライナ語訛りが入っているのが特徴。 
 Львова

キエフ・ルーシ
ルーシ人とは、現在のロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人を指すが、
大ロシア人がロシア人、小ロシア人がウクライナ人と分類されており、モンゴル軍
襲来後に、モンゴルに支配されたか否かで、分かれた民族。 ベラルーシは、
旧ソ連崩壊前までは、『白ロシア』と呼ばれていたが、その理由は、黄色民族で
あるモンゴルに支配されていない『白人のルーシ』という意味。

現在のロシアは、元々は、『モスクワ公国』が起源であるが、ルーシの後継者
である、現在のウクライナを手に入れた時から、『ルーシ国』という意味の
ロシアを名乗るようになった。 尚、モスクワの地名の起源は、市内を流れる
『モスクワ川』から取ったもの。
 
0002

ルーシの都であったキエフは、その当時、ヨーロッパでは、ロンドンに次ぐ大都市で
あったが、モンゴル・タタール軍により、徹底的に破壊しつくされたため、その後、
数百年間に渡たり、復活する事が出来なかったため、北方にあるモスクワが台頭し、
その後、ウクライナがポーランドからの一時的な独立を果たした際には、同じ
正教徒のモスクワの力を借りて独立したもの。

これは、ブルガリアも同様で、約500年間にも渡ってオスマン・トルコに支配されて
いたが、露土戦争でロシアが勝利を収めたため、独立を勝ち取ったもの。 よって、
その後、ブルガリアは、一貫して親露路線を歩んだ。

第二次大戦後
ドイツは、東西統一を果たした際に、ゴルバチョフ氏から、今後永久に領土の
要求をしない事を約束させられているため、ドイツからの領土要求はないものと
思われるが、ポーランドはどうなるのか分らない。 ポーランドは、歴史上、
3分割されて、国が滅んだ悲劇の国として語られる事が多いが、実際のところは、
モンゴル・タタール軍に攻め滅ぼされたルーシ(現在のウクライナ)を約300年
以上にも渡って支配していたため、同じような事を別の国にやられただけ。

ウクライナでは、この他にも、旧ハンガリー領のカルパチア、旧ルーマニア領の
ブコビナ、並びに、ベッサラビアがあるため、東部での内戦を上手く処理出来ない
場合は、西部地域にまで、その火の子が飛び火する事となる。

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