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小諸駅前にある懐古園は、旧小諸城跡で、戦国時代に小諸は武田氏の領地と
なったため、現在残っている城跡の元になったものは信玄の軍師であった
山本勘助の縄張りだと言い伝えられているが、根拠となる史料はない。 また、
豊臣秀吉天下統一の際に小諸は、城主となった仙石秀久によって完成された
城となっている。
城下町より低い位置に城を築いた『穴城』は全国でも珍しい城で『日本百名城』
ともなっている。 仙石秀久が築いた大手門や野面石積みの石垣が、400年前の
姿で残されており、明治の廃藩置県により役割を終えた小諸城は、本丸跡に
懐古神社を祀り、『懐古園』と名付けられた。
現在の『三の門』に掲げられた扁額は徳川宗家16代当主・徳川家達の筆に
よるもの。 懐古園は、明治の文豪・島崎藤村をはじめ、若山牧水、高濱虚子、
臼田亜浪のゆかりの地であり、多くの歌碑を見る事が出来る。
先の大戦では小林亜星、永六輔が小諸に疎開していたが、そのため、
『小諸 わが想い出』は、このご両名の作詞作曲となっている。 また、
『上を向いて歩こう』は、永六輔氏が戦時中の小諸時代、この懐古園での
悲しい思い出から作詞されたもの。
懐古園のすぐ隣には、島崎藤村が国語と英語の教師をしていた小諸義塾記念館が
当時の姿で復元されている。 島崎藤村が小諸時代に残した代表作は、
『小諸なる古城のほとり』。
小諸から更に小海線で岩村田へ移動。 佐久市の中心地だが、旧岩村田藩で
あったため、駅の名前は、佐久ではなく、岩村田のまま。 北陸新幹線の佐久平駅
からは、800メートルほど離れているが、岩村田にある寂れたアーケード街は、
地方都市の衰退を象徴しているようだ。 この付近は、甘茶の産地であるため、
一部のホテルでは、無料で甘茶を振舞っているところもある。
【佐久ホテルの珍しい甘茶風呂】
佐久平駅は、新幹線停車駅なのにも関わらず、在来線は無人駅。 よって、
車掌がホームで切符の回収を行う。 ホームは1面のみ。 通常の新幹線停車駅は、
在来線を新幹線がまたぐのだが、この駅は逆に在来線が新幹線をまたぐという
珍しい駅となっている。
【小諸の思い出】
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