最近、地方の方に電話を掛ける機会が多くなり、先日は、札幌、福岡、仙台に
電話を掛けた。 さて、この中で、最も訛っている都市は、どこかと言うと、
比較的標準語に近いとされている、札幌なんですねw

私、何気に、東京⇔仙台⇔札幌を引越しで行ったり来たりしております関係上、
標準語に加えまして、東京弁、仙台弁が完全ネイティブ、北海道弁は、仙台弁の
南側の方言である、仙南弁が変形した方言であるため、こちらも、ほぼネイティブ
となっております。

仙台弁と北海道弁は、単語も70%程度同じで、イントネーションは完全に同じ。
『いづい』と『したっけ』は、仙台弁と北海道弁以外は使っていない方言で、
『いづい』は、標準語で言うと、『しっくりこない』になるのだが、ニュアンスが
標準語とは、かなり異なりる。 また、同じ仙台弁から派生した単語である筈が、
北海道の場合は、『今日の天気いづいね』とも言うため、仙台弁の使い方からは、
既に逸脱している。

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北海道弁で言うところの、『今日の天気いづい』とは、仙台弁では、『今日の天気
おがつねー』と言うので、既に全くの別物。 『したっけ』に至っては、共に基本的
には、『~すると』と言う意味で使うのだが、北海道弁では、『またね』という意味
でも使うものの、仙台弁には、そのような意味は一切ないため、完全に元の意味が
変形したもの。

尚、仙台弁で『またね』は、『んでね』と言います。 『したっけ』と
『しったっけ』は非常に似ているのだがが、全く別の意味で、『しったっけ』は、
『~していたら』という意味。

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北海道は、かつては蝦夷地と呼ばれた外地で、松前藩が完全に独立をするまでは、
仙台藩が直轄地として、一時蝦夷地を治めていた場所。 その後、戊辰戦争~
明治維新を経て、東北列藩同盟の各藩が、蝦夷地の開拓を強要されたのだが、
その中でも、仙台藩からは多くの武士たちが強制的に蝦夷地の開拓をやらされたため、
北海道には、その方言が完全に残った。

その他、現在の愛媛県宇和島市は、仙台藩の支藩だったため、藩祖伊達政宗公の
長男である、伊達秀宗公が、初代藩主となり、仙台藩から、家臣を引き連れて、
宇和島入りしたが、その方言自体は、現地に完全に吸収され、全く残ってはいない。

これと同様に、約400年ほど前に、石巻の月の裏から、ローマに向けて出帆した、
慶長遣欧使節団の一部は、その地でキリスト教へと改宗し、スペイン南部に
留まったが、こちらも、現地の人たちと同化し、今でも、その名残として、
スペイン語で、日本を意味する『ハポン』姓を名乗っている。

支倉常長を団長とする、この慶長遣欧使節団については、下記のリンクを参照。

>>遠い帆 ~日本で始めて海を渡ったサムライ~

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