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ヨーロッパでは、通訳者協会とそれに基づく資格制度が発達した。
International Association of Conference Interpreters、以下、AIIC と言う
会議通訳者の会員制の協会である。 クライアントによっては、通訳を任せる
通訳者をAIIC のメンバーに限定しているところもあり、AIIC 会員は、通訳者の
中でも、特権階級的立場を享受している。 AIIC とは、国際会議通訳者協会の
通称であり、協会名の通り、国際的な会議通訳者の協会である。 1953年に
フランスのパリで設立された。

現時は、ジュネーヴに本部があり、会員である会議通訳者達の利害や就業慣行を
代表する機能を持つ。 専門職としての高いプロ意識、技術水準、また、
倫理観を保持する事を目的としている。 また、職業者としての地位向上にも
努めている。 通訳者養成校の認定も行っている。 国際連合(UN)をはじめ、
欧州連合(EU)、世界銀行(World Bank)、国際刑事警察機構(Interpol)、
北大西洋条約機構(NATO) 等の国際機関で正式に認められている会議通訳者の
唯一の国際組織である。



国際組織であるため、全世界に会員が居る。 2003年現在で、会員数が、
約2,500人であり、80カ国に会員が居る。 入会資格として、母国語以外に、
2つの言語に堪能な事という要件があったため、日本人の会員は、長い間、
2~3名しか居なかった。 しかし、ILO 総会で日本語の通訳が入るように
なった1980~81年頃に、一気に10名ほどが、入会を許された。

ヨーロッパでは、このような協会の結成が進み、日本では、進まなかった
のには、以下の3つの要因が考えられる。

①日本における通訳に対する関心の低さ
②日本人通訳者の個人主義思考
③翻訳エージェンシーの業界団体代替

次回は、この3つについて述べます。



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