金正男(キム・ジョンナム)氏は、北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)
総書記の長男で、現在の北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン)
第1書記の異母兄。 1971年5月に平壌で生まれ、母親は北朝鮮の
映画女優、成恵琳(ソン・ヘリム)。 成の両親は、朝鮮戦争の最中に
韓国から北朝鮮に移住した共産主義の知識人だった。

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母親が既婚者であったことから、出生当時は父・正日によって存在を隠されて
いた。 スイスやロシアへの留学歴があり、母国語の他に数カ国後を操ると
される。 コンピューターにも精通し、北朝鮮の光ファイバー情報ネット
ワークの構築などを指導した。

金正日の後継者候補に挙げられていたが、政治に関心がなく、出生に問題もある
ことから、2009年、三男の正恩が後継者に指名された。

2007年より中国・マカオに滞在していたが、この頃、正恩によって暗殺を謀られた
とされる。 以来、海外メディアの取材に母国の3世代世襲制について批判的な
見解を述べていることもあり、北朝鮮の軍部などに敵視されているとも言われる。

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正男氏の殺害現場となったマレーシア警察は2017年2月15日、実行犯と見られる
女2人組のうち1人をこの日朝、暗殺現場と同じクアラルンプール国際空港で
逮捕したと発表した。 警察によると、女はベトナムの旅券を持っていたが、
ミャンマー人とも報じられている。 もう1人の女と、監視カメラの映像から
浮上した仲間とみられる男らの行方を追っている。

マレーシアの報道によると、警察は殺害に使用されたとみられる有毒薬物を特定
したとしている。 15日に逮捕された女は、残りの仲間が逃走するため、おとりに
された可能性があると警察は考えている。

一方、国情院によると、正男氏は2012年4月、『私と家族を助けて欲しい』と暗殺
指令の撤回を求める助命嘆願書を正恩氏に送っていた。 しかし、その後も北朝鮮
当局は、暗殺の機会をうかがっていたとみられる。

正男氏の身辺を保護していたのは中国当局で、暗殺を強行すれば中国との関係悪化が
予想される。 家族は北京とマカオにおり、中国当局が保護しているという。

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