上海の中心部、人民公園の中にある無料の巨大博物館、上海博物館。 建物が
かなり特徴的なので、すぐに見つかるのかと思いきや、林に隠れて、なかなか
見つかりません。 しかも、人民公園は、大きく2つに分かれているため、この
横断が大変。 最初から地下鉄の出口を確かめてから出る方が賢いと思います。
上海博物館で、特に充実しているのが、古代文明。 上海は、黄河(揚子江)の
河口に開けた街で、こちらの博物館は、世界3大文明のひとつ、黄河文明の展示が
かなり素晴らしいです。 千年以上も前に、こんな陶器が中国にあったのかと
思うと、黄河文明は、かなり高度な文明であったことが分かります。
この日は、特別展示として、『ハンガリーとシシィ展』開催していました。 シシィ
とは、オーストリア最後の皇后、エリザベートのこと。 日の沈まない国とまで
言われたオーストリアの落日を残したような展示品ばかりで、貴族の気品と気高さが
感じられました。
上海博物館は、全部で4階建てで、全てを見ようとすると、かなりの時間が必要。
日本語での解説書、並びに、音声ガイドもあるため、必要に応じて、借りてみるのも
良いと思いますが、その音声ガイドを借りるために、一旦警備の外に出なければ
ならないため、面倒だったので、借りるのを断念しましたが、ただみているだけでも
十分勉強になるため、自分で色々と歴史に想いを馳せてみるのも、また一興。
但し、ある程度の基礎知識の習得程度は、事前にして行くべきでしょう。
世界の磁器・陶器は色々見て来ました、ギリシャやメソポタミアと比較しても、
中国の磁器・陶器は、かなり抜きに出ています。 何が違うのかと言うと、細かい
模様と、色使いが多く、一目見ただけでも、様々な色合いを出しているところと、
表面が非常につるんとしているところが、他の文明とは明らかに異なっています。
中国は印鑑の文化も非常に発達していて、古来からの印鑑や、仏像の展示も非常に
充実しています。 特に印鑑は、種類も非常に豊富で、様々な場面で印鑑は使われて
いたのだろうと容易に想像出来ました。 日本の仏像は、中国というイメージしか
ないものの、こちらに展示してある仏像は、全体的にインド風のものが多く、同じ
仏教と言えども、大きく分けて、大乗仏教と小乗仏教に分かれるため、やはりインド
から伝来した宗教だと想いを新たにしました。
歴史上、過去に栄えた場所は、なかなか再興しないと言われているものの、上海は、
既に2回目の栄華を誇っているため、世界3大文明の中でも、黄河文明は、別格なの
かも知れません。 指先の器用で、細かい作業が得意な中国人ならではの特技を
活かして、サービス業にも更に力を入れると、本物の経済大国になる日が近づくと
思います。
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