数年年前は陸続き
今から数千年前、現在のカナダにはじめて定住した人々は、アジアから陸続きの
部分を通って北アメリカにやって来た。 後にインディアンと呼ばれるように
なったこのアジア人たちは、まず北アメリカの北西部にたどり着いた。 野生の
食物を集めたり狩りと漁をしたりしながら、次第に東へ移住して行った。

その後何百年も経って、北東アジアの人々がインディアンと同じルートをたどって
渡って来た。 新しい新住民たちは、自分たちをイヌイット(人々という意味)と
呼んでいたが、インディアンからはエスキモー(生肉を食べる人々)と名付けられた。
イヌイットは、北アメリカに到着すると、北極地域に留まった。 この2つの
先住民は、数百年もの間、狩猟と採集の生活をしていたのである。

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【初期の探検】
 西暦985年頃、ノルウェー人の探検家エリック・トルパルセン(赤毛のエリック)が
アイスランドから海を渡って、グリーンランドの東海岸に到着した。 その地には、
既にイヌイットの集落があった。 彼はそこに2つの居住地をつくった。 1002年頃
には、エリックの息子のレイフ・エリクソンがグリーンランドから西に向かって
出帆し、バッフィン島と現在のニューファウンドランド沿岸に到着したらしい。
ヨーロッパ人が北アメリカに上陸したのは、これが最初だと歴史家は考えている。

やがて父親が死ぬと、エリクソンはグリーンランドに戻り、父親がつくった居住地の
経営に当たった。 14世紀になると、ノルウェー人の居住地は、資金不足と厳しい
天候の変化のために衰えた。 その後、数十年に渡って、ヨーロッパとカナダの
連絡は途絶えた。

15世紀の末になると、ヨーロッパ人は再び新大陸の探検に関心を持つようになった。
当時のカナダでは、インディアン独自の数々の文化が栄えていた。 最も大きな
集団を形作っていたのは、ハドソン湾と西部山岳地帯の間に住んでいた
アタバスカン族である。 アルゴンキン族は、大西洋岸からロッキー山脈に掛けての
北部森林地帯や平原地帯に住んでいた。 現在のオンタリオ州南部は、イロコイ族と
ヒューロン族の居住地だった。 そして、イヌイットは相変わらず北極に近い地域に
孤立していた。

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