現在、電源開発が建設を進めている大間原発は、東北電力の施設ではなく、福島第一、
福島第二、新潟の柏崎・刈羽原発と同様に、関東へ送電をするためだけの施設と
なっている。
大間原発では、使用済み核燃料から取り出したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)
燃料を全炉心で使う、世界初のフルMOX商業炉となっている。 自公連立政権時代の
2008年に計画が認可され着工。 福島第1原発事故を受けて工事が一時中断したが、
民主党政権時代の2012年10月に再開した。 Jパワー(電源開発)は2020年12月の
完成を目指している。
現在建設中の東通原発も、半分は、東北電力の施設なのだが、半分は、東京電力の
施設。 新潟も東北電力の管轄であるため、東北にある、現在建設中を含む7つの
原発のうち、実際に東北の人たちが電力を使用しているのは、女川原発と東通原発の
2つだけとなっている。
新潟の柏崎・刈羽原発の場合は、福島での失敗を踏まえて、その地域でも一部の
電力を使用しているが、事故を起こした、福島第一、並びに、そのすぐそばにある、
福島第二原発の電力は、東北では、一切電力を使用してはないない。 よって、東北に
ある、5つの原発は、東北のためにあるのではなく、関東、特に東京のためにある施設。
福島第一原発で事故が起きた際に、最後の最後まで、福島第一原発に送電を行ったのは、
東京電力などではなく、東北電力。 福島第一原発は、関東には送電出来るものの、
その逆、関東から、福島第一原発へは送電が出来ない。 その理由は、原発周辺全てが、
東北電力の管轄であるため。
東京電力福島第一原発での事故後も着々と建設が進むJパワー(電源開発)の大間原発
(青森県大間町)。 津軽海峡を挟んで対岸の北海道函館市では、その是非が衆院選の
争点の一つとなっている。 しかし、与野党の全候補が『建設反対』を表明。 党と
候補者の主張の『ねじれ』もあり、有権者に戸惑いが広がる。一方、原発マネーに期待
する大間町では、原発問題への関心は高まっていない。
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