ベルギーは立憲君主の下での議会制民主主義の国である。 内閣は正式には
閣僚評議会と呼ばれている。 実際には国王は、極めて僅かな権力しか持たず、
主な決定は閣僚によって行われる。 首相は閣僚評議会の議長であり、閣僚評議会は
ベルギー国会の信任がある限り、その権限を行使出来る。 国王は連立政権の成立に
ついて大きな発言権を持ち、また首相の承認の下に閣僚評議会のメンバーを
指名する。
国会は下院と上院から成り、立法権を行使する、 国会議員の選挙は少なくとも
4年に1回行われる。 国民は定員212名の下院議員を直接選挙によって選ぶ。
下院は上院より権限が強い。 上院議員の定員は183名で、うち106名は直接選挙に
よって選ばれ、51人は州議会で選出され、26人は同僚の上院議員によって任命
される。 ベルギー王位の継承者は上院議員でもある。
ベルギーの司法制度の最高法廷は最高裁判所である。 最高裁判所の裁判長は、
内閣によって専任される。 高等裁判所は州レベルで職務を行い、民事および
刑事上の大きな事件を扱う。 高等裁判所は、ベルギーでは唯一の陪審法廷である。
上訴院は地方裁判所の事件の再審にあたる他、公務員の犯罪の審理にあたる。
地方裁判所は治安判事を裁判長として、比較的、重要度の低い民事および刑事の
事件の審理にあたる。
ベルギーの3つの地域圏、フラマン、ワロン、ブリュッセルは、それぞれの地域圏の
人々によって選ばれた強力な政府を持っている。 地域圏の指導者達は経済、社会、
行政上の事柄については大きな権限を持っているが、ベルギーの9つの州政府内では
公務員と協力している。
各州にはそれぞれの議会と知事が居て、知事は閣僚議会によって専任される。
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