バブルの時代、大企業は、大学の新卒ばかりでは人手が足りず、高卒や短大卒を
含めて、大量の人材登用を行った。 時は流れて、あれから、20猶予年。 今では、
その人材は、何の変化もないぬるま湯に長年浸かり続けた結果、完全に『企業の
お荷物』と化しているものの、社内にある労働組合が非常に強い権力を保持している
ため、企業側も、おいそれとは、それらの無能な人材を辞めさせる事が出来ない。

その代わりと言っては何だが、企業側が、その後自営手段として取った方法は、
このようなゾンビ社員をこれ以上増やさぬよう、あたらたな正社員の採用を極力
減らしたのである。 その結果、中途での転職と言うものが、事実上、ほぼ不可能
となり、実際に、大手企業に入社出来るのは、極々一部の新卒のみとなってしまった。

大手企業に限って、積極的に、『非正規雇用者』を採用した結果、社内での正規
雇用者の数は、既に、3割以下程度。 残りは、派遣社員を使って、その時々の財政
事情に合わせて、人材は、気軽に出し入れ自由となっている。 企業側にとっては、
当然、技術力の低下は、否めないのだが、それ以前に、限られた予算内で、何も
かもを回さなければならないため、切捨て御免が自由に出来る、人材派遣は、
非常に魅力的なツールなのである。

大企業が本当に身軽になりたいのであれば、超高給取りで、特に何もしていない窓際
役員達から、順番に切捨てるべきなのがだが、実際のところ、自分を律せるような
役員と言うものは、現実的には、ほぼ存在せず、下っ端の力のない者から次々と首を
挿げ替えられ、あたかも、特攻時代の戦士そのものと化している。 いなくなれば、
いくらでも、その代わりは居るのである。 特に、戦後に急速に巨大化した東京首都圏
の場合は、バブルの時代が終ってもなお、世界一の人口規模を未だに維持している
ため、企業側にとっては、切っても、切っても、無限に人材が出てくる、魔法のツール
そのものである。

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20年以上にも渡る、デフレスパイラルを経て、今度は、アベノミクスにより、その真逆の
インフレの兆候が現れ始めたが、国民側には、それに耐えられるだけの体力は、既に
残ってはおらず、生活保護の更なる充実が求められる筈が、政府の見解によると、
そのような予定は、全くないどころか、その真逆を行っているため、関東では、日々、
自殺や、夜逃げが絶えない。

20年以上も不安定な立場で働かせられてきた年代の最高齢は、今では、45歳前後と
なっており、これから後、15年もすれば、まともに正社員になる事すら叶わなかった
世代が、還暦を迎えるようになる。 現在の60代は、安定した雇用により、退職金も
それなりに貰う事が出来たため、かなりのお金持ちで、5年程度働かなくとも、
とりあえずは、何とかなるのだが、預金も全く持てない状況下で、60歳で定年と
言われたところで、その先の食い扶持すらままならないため、この先、日本は、ますます
奈落の底へ落ちて行く事でしょう。

派遣法が改定されて、特定業種以外でも、派遣社員として派遣出来るようになった
際には、『新しい働き方』として、大々的にメディアでも取り上げられたものだが、
その新しい働き方を許したのは、小泉自民党政権であり、その片棒を担いだのは、
当時、内閣府特命担当大臣として金融・経済財政政策を担当していた、竹中平蔵である。

今では、その竹中氏は、大手人材紹介会社である、パソナグループの取締役会長と
なっている。 つまり、自分の金儲けのための布石を、小泉内閣の時代に行い、今では、
その花が咲き乱れているといった状況である。

『新しい働き方』は、『まともな働き方』が選択出来た上で、更に、選択出来るように
すべきなのだが、今となっては、その『まともな働き方』すら存在しない、ブラック企業が
野放しのご時勢になりました。

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