トランプ米大統領が、中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止した直後、
カナダのジャスティン・トルドー首相は、ツイッターで『難民歓迎』の姿勢を
打ち出し、話題を呼んだ。 同じ英語を公用語とし、移民国家同士でありながら、
アメリカとカナダは明らかに違う路線を行っている。

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日本では、アメリカとカナダは、似たようなイメージを抱く人も多いのだが、
同じ移民社会でも、その受け入れ方はまるで異なっている。

共に長年に渡り、移民を受け入れて来た歴史があるため、アメリカでは
『メルティング・ポット(人種のるつぼ)』、カナダでは『人種のモザイク』
と例えられているのだが、移民に対して、アメリカの価値観に溶け合うように
求めるのがアメリカであるのに対し、カナダではそれぞれのルーツを生かし、
それぞれが尊重し合うことを目指しているため、それぞれが独立した共同体と
なっている。

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カナダ最大の街であるトロントの街中を路面電車に揺られていると、色々な
コミュニティーが、隣り合って共存していることに気付かされる。 イギリス風の
街並みが、一転して、香港になったり、インドになったり、韓国になったり、
イタリアになったり、ウクライナになったりと、市内で世界一周気分を味わえる
のもカナダの醍醐味。 地下鉄に乗車していても、右も左も移民だらけである
ため、むしろ、カナダ人がどこにいるのかすら分からない。

カナダのこの多民族・多文化主義のは、1970年代から進めてられており、この
多文化主義を導入したのが、当時のピエール・トルドー首相、現首相の父。 
英語圏の学校では、フランス語が、フランス語圏の学校では、英語が義務化
されており、道路の標識や、アナウンスも英語とフランス語で必ず行われる。

カナダのGDPや人口は、アメリカの約10分の1しかなく、アメリカへの人材
流出も課題となっているが、近年では、トランプ大統領らによるアメリカの政策を
嫌ったアメリカ人が列挙して移民をして来るのも、実はカナダ。

カナダは、アメリカとの差別化を図らなければ、生き残れないとも言われているが、
大国であるアメリカの利用出来る部分は大いに利用し、譲れない部分は決して
譲らないのが、カナダ流の外交政策かのかも知れない。

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