デンマークは、北ヨーロッパの小さな国で、北海とバルト海の間に位置している。
この国は、昔から重要な交通の十字路であった。 その主な港である
コペンハーゲンは、現在でも世界一の商業の中心である。 半島と数多くの
島々から成り立っているため、国土内のどこも海に近い。 その結果、人々は
早くから海上交通と貿易に通じていた。

紀元前800年から1050年に至るバイキング時代を経て、この国は、バルト海
地域の強大国となり、ノルウェーの全部とスウェーデンの広い部分を支配した。
14世紀から18世紀に掛けて、デンマークは、ドイツの商人や諸侯から挑戦を受け、
続いてスウェーデンと対立した。 度重なる戦争の結果、1814年までに、
デンマークはノルウェー等の海外の領土を殆ど失った。

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この国は、19世紀半ば以降、ずっと立憲君主制を続けている。 この政治形態では、
憲法が人権を保障し、選挙で選ばれた立法機関が法律を定めている。 デンマーク
国王の権力は、多分に象徴的なものである。 デンマークは、国民に対して、最初の
無料教育を保障した国々のひとつである。 教育の無料化と社会保障制度によって、
デンマーク人は、世界で最も高い生活水準に達することが出来た。 この種の
数多くの制度と施策を維持するため、人々は高い税金を払っている。

20世紀後期までは、デンマークは経済的に繁栄していた。 しかし、1970年代半ば
以降、物価の上昇と失業率の増加に悩まされている。 その上、ヨーロッパ諸国の
共同体であるEUへの加盟について、人々の意見が分裂している。 この国の
経済の将来は、ヨーロッパとの国々との貿易を上手く続けられるかに掛かっている。

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