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ロシア科学アカデミーA.M.プロホロフ一般物理研究所の研究グループが、わずか
1時間で放射性物質を中性化、安全化させる方法を発見した。 この新しい方法を
用いて、福島の汚染水を浄化させることも可能だと、研究者たちは考えている。

放射性物質の多くは、自然界で崩壊するのに数十年、数百年、またはそれ以上の
長きを要するが、同チームは最近、放射性廃棄物を処理する課題の解決にかなり
近づいたことを明らかにした。 一部の放射性元素は、特殊溶液中でレーザーに
露光すると、素早く、かつ簡単に中性化することが判明した。

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この画期的な発見は、実験所でレーザー照射によるナノ粒子生成の実験が行われて
いた時に、偶然起こった。 研究チームが放射性トリウム232の溶液中に金を浸した
ところ、溶液はナノ粒子の生成と共に、放射線を放出しなくなった。 この効果はウラン
238でも同様であった。 福島原発事故で知られているセシウム137の半減期は30年
だが、条件が整えば、1時間以内に中性バリウムへと変わる。

シャフェエフ所長の話では、『我々も、核科学者たちも、まだこの現象の科学的説明を行う
ことが出来ない。 恐らく、溶液をこのような条件に置くと、その原子核の周囲、すなわち、
電子の外殻の状態が変わるのだろう』とのこと。

崩壊の加速化には、何らかの高融点金属、すなわち、金、銀、チタンなどが溶液中に
なければならない。 『物質の減衰速度は化学的環境、すなわち、その原子の外殻
電子に依存する。 ナノ粒子が局所的にレーザー電磁場を強化出来るお陰で、我々が
電子配置を変えられることは明らかだ』とシャフェエフ所長は続ける。

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シャフェエフ所長のチームは現在、ドゥブナ合同原子核研究所の結果検証を待っている
段階で、超高純度ゲルマニウムをベースにした敏感型ガンマ線スペクトロメータを物理学
実験所に持ち込む事にしているが、これにより、これまでのプロセスをよりリアルタイムで
観察出来るようになる。 対照実験はセシウム137で行われる予定。

汚染された土壌深部へのレーザー光の照射は難しいため、これを使って陸上部分での
放射線を中和させる事は難しいが、水であれば、大きな可能性がある。

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トリチウムやセシウムを含む汚染水の大量流出が続いている福島で、この開発が実を
結ぶかも知れない。

放射能を中和させる方法を発見

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