国際連合が2015年度版の世界人口推計を公表した。 前回発表された2012年版
では、主要国の中で
人口減少に転じている国として、特に日本、ロシア、ドイツが
指摘された。



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2000年を100とした指数を以下の図で見ると、2012年に予想されていた2070年度の
日本の人口は、
77の23%減と見込まれていたが、2015年度版では、76の24%減と
下方修正された。

平均寿命の短いロシアは、2012年度版の予想では、2070年時点の
人口が75と予想されていた
ものの、2015年度版では、82と大幅に改善された。

一方、ドイツは、2012年度版では、78と予想されており、日本とほぼ同様のペースで
減少する見込みとなっている。

一人っ子政策の影響により、中国の人口も2070年頃からは、減少に転じるとされている。
今回の2015年度版で見ると、2070年時点で人口減少となる主要国は、日本、ロシア、
ドイツ、
中国の上記4カ国に加えて、韓国、イタリアの2カ国が加わっている。

2100年の時点で、世界全体の人口は183となっており、全体では人口増加が続いて
いるものの、
スペイン、インド、インドネシア、メキシコ、ブラジルといった国々でも、既に
人口減少が始まって
いることが確認出来る。

この先も順調に人口が増加し続ける国は、イギリス、フランス、アメリカ
ぐらいである。
日本をはじめとする、人口減少が進む国々の状況を見てみると、2012年度から見た
2070年度の
推計では、ロシアが75となっていたものの、2015年度の推計は82と大幅に
改善されており、
人口減少のペースが鈍化しているのが分かる。 また、ドイツも、
2012年度の推計では78だった
ものが、84となっており、ロシアと同様に鈍化が確認
出来る。

2100年の予想を見ると、ロシアは80となっており、2012年度に予想されていた落ち
込みを回避し、
また、ドイツも77と減少ペースが減少している。

一方、日本の2070年度の予想を見ると、2012年度に予想された数値は77だったのに
対し、2015年度においても76と改善は見られず、2100年には、66という大幅な下落が
見込まれている。

中国は2015年度の予想を見ると、2100年時点で79と急速に悪化するが、統計外
人口の存在が確実視されており、統計の真正性にも疑念が残っている。 日本の2100年
時点の人口は、8,300万人台と見込まれており、この66という指数は、2000年当時の
人口と比較すると、約3分の2程度の人口しか維持出来ないという状況となっている。

日本の65歳以上の高齢者が生産年齢人口に対する比率は、2000年には36%であった
ものが、2100年には69.2%と大幅に上昇する見通しとなっている。

日本以上に人口減少する見込みの国は、台湾、アルメニア、ジョージア、ブルガリア、
ポーランド、
モルドバ、ルーマニア、ウクライナ、エストニア、ラトビア、リトアニア、
アルバニア、クロアチア、
セルビア、ボスニアヘルツェゴビナ、プエルトリコ、米領
バージン諸島、バミューダ、北マリアナ諸島
だけとなっている。

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