原油価格が急落している。 原油価格の国際的指標であるWTIは2014年6月に1バレル
=105ドルの高値を付けた後、下落トレンドに入り、12月には、55ドル前後まで急落している。
半年で約半分の価値となってしまった。 これにより、サウジアラビアと並ぶ、原油生産国の
ロシアは、経済的な打撃を受けた。 この経済的打撃により、国際社会はロシア経済に
不安を覚え、ルーブルが急落した。 ロシアは、輸出の約7割が、燃料・エネルギーとなって
おり、その中でも、原油は約3割を占めるている。
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ロシアは、原油価格の下落だけではなく、ウクライナ情勢をめぐり、米国や欧州連合(EU)から
経済制裁を受けている。 主な経済制裁は、ロシア政府系金融機関による資金調達の禁止、
北極海などでの石油開発技術等の提供禁止等がある。 これに対する報復措置として、
ロシアも制裁発動国からの農産物の輸入禁止を発表する等、経済制裁の応酬となっている。
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このようなウクライナ情勢の悪化を嫌い、欧州で資金調達をしてきたロシア企業等、内外の
資本はロシアから急速に流出しつつある。 このような状況の中、ロシア中央銀行は7月から
順次、政策金利の引き上げを断続的に実施。 12月には10.5%から一気に17%に利上げを
行った。 これにより、景気がさらに悪化する方向に作用し、ルーブル下落の要因のひとつと
なっている。
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ロシアは、超多民族国家であるため、崩れ出すと、歯止めが掛らない。 ハイパーインフレの
時代は、朝と夕方で、価格が全く異なっていた。 ロシアは、経済が停滞すると、治安が
極端に悪化する国であるため、この先の動向からは、目が離せない。

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