11世紀になると、強力な諸侯が皇帝の権力に抵抗し始めた。 帝国は次第に
スイス地域の支配力を失い、封建制度の下に勢力を増した諸侯が、広大な
領地を統治するようになる。 諸侯によって至るところに街が造られ、
ヨーロッパの多くの地域との間に重要な交易が始まった。 村人達は、街の
市場に家畜を連れて行き、スイスとイタリアの農村から運ばれて来た穀物と
交換した。

13世紀になる頃には、諸侯の中でも、特に強力なサボイア家、ツェーリンゲン家、
キイーブルグ家、ハプスブルグ家の4家がスイスの大部分を支配していた。
なかでも、ハプスブルグ家が最も勢力を伸ばし、領地を広げて行く。

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1237年に、ハプスブルグ家のルドルフ1世が神聖ローマ帝国の皇帝になる。
その頃、小作人の中で、領地から逃亡するか、農作物を売って得た金で、
自由の身になる者が大勢出た。 これらの小作人達は、スイス中部の
シュウィーツ、ウーリ、ウンターワルデンの3州に移住した。

神聖ローマ帝国の権力を握っていたハプスブルグ家は、自由と自治を得ていた
この3州を侵略し始める。 1291年に、3州の指導者達は、同盟を結んだ。
3州は、ハプスブルグ家に対抗して、独立国の建国を目指していたため、互いの
対立を解決し、防衛し合うことを誓約したのである。

3州は民主的な連合体を形成し、立法制度を打ち立てた。 各地域の住民は、
1年に一度集会を開き、選挙によって代表を選び、和平や戦いに関する事柄を
決めたのである。

大きい街は、依然としてハプスブルグ家が統治していたので、同盟に加わった
のは、主に農村部の村の住民だった。 他の地域の人々は、ハプスブルグ家に
対抗する3州同盟の成り行きをじっと見守っていた。

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