15世紀と16世紀を通じて、フィンランド人は、スウェーデン国民として統合化
して行った。 フィンランド人は、自分たちをスウェーデン国王支配化の他の
民族と同一だとみなしていた。 この間に、スウェーデン語を話すフィンランド
生まれの貴族が台頭し、フィンランド領内で権力を持つようになった。

地方の裁判所の判事や、スウェーデン国王のために、フィンランド領内の城を
管理する役人になるフィンランド人もおり、スウェーデン国王政府に最高官吏
として積極的に参加した。 フィンランド貴族達には、領内の財政を運用したり
海軍を再興したりして、スウェーデン王国を補助した者もいる。 大勢の
フィンランド人がスウェーデンの首都ストックホルムに住み働いた。

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15世紀までにトゥルクの司教たちは、フィンランド人にローマカトリック教を
布教し、多神教のフィンランド人は、次第に一神教のキリスト教に改宗して行った。
まだ大学がなかった16世紀には、フィンランドは優秀な子弟をヨーロッパ各地の
教育、宗教の中心地に留学させた。 例えば、フィンランド人の学者ミカエル・
アグリコラ(1510年~1557年) は、ドイツのウィッテンベルグの大学で
学んでいる。

アグリコラは、新約聖書をフィンランド語に翻訳し、また、フィンランド人に
マルティン・ルターの革命的な宗教思想と新信教の宗教改革を紹介した。 この
運動は、ローマカトリック教会の権威への挑戦だった。 16世紀に北ヨーロッパ
各地で、プロテスタントのルター派が広まった。

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