2017年現在、台湾の人口は、約2,350万人となっており、1km²あたりの
人口密度は620人と高く、200倍の広い国土を持ったオーストラリアよりも、
200万人以上人口が多い。 そして、台湾人の人口の約半分が都市部に
暮らしている。



【民族と言語】
台湾に暮らす人々の大半は、300年以上も前に中国南部の福建省や広東省から
渡って来た漢族系移民の子孫とされるが、先住民との混血の割合も多い。
福建省からの移民は漢族の多数派を占め、廈門を中心とした中国南方方言の
ひとつとされる台湾語を話す。

一方、東からの移民は、客家語を台湾に伝えた。 客家語を母国語とする人々の
大半は、台湾北部の新竹や苗栗に住む。 今日ふたつのグループの違いは、主に
彼らの話す言語である。

1949年以降に渡って来た人々は、中国大陸の全域からやって来た。 彼らは、
台湾の全人口の約15%を占める。 20世紀になって台湾に来た彼らは、北京語を
中心とした北方方言、いわゆる北京語を話す事が出来る。 蒋介石は、北京語を
台湾の公用語とした。

北京語は、1950年代以後学校教育で使われ、80年代になると、教育を受けた世代の
台湾人の間で広く使われるようになった。 こうして、台湾では、漢族の文化が
支配的な文化となった。 ただ、福建系、客家系、戦後の移住者と、生活上の
文化には異なる点もある。 この他、台湾の先住民は、異なった系統の文化を
伝えている。 こうした先住民族は、全部合わせて台湾の総人口の1.5%である。
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先住民は、大半がマレー・ポリネシア系で、タイヤル、アミ、ブヌン、パイワン、
サイシャットなどの部族がいる。 彼らは、漢族とは異なる身体的な特徴を持つ。
だが、今日では先住民達の多くは、生活上はl、周辺の漢族の文化に同化して
いるように見える。

先住民は、伝統的には農耕を行い、独自の宗教を持っている。 東海岸に住む
アミと、南部の緑島に住むヤミを除けば、いずれの部族も山間部の村落に
住んでいる。 だが、都市部に働きに出た先住民も多い。

言語学者は、先住民の言語のルーツをみなマレー・ポリネシア語族であるとして
いるが、部族が異なると互いに言葉が通じない。 そこで、共通語として北京語が
使われているが、一部には日本語がまだ使われている。 マレー・ポリネシア
語族は、マレー諸語やフィリピン諸語なども含んでいる。



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