オーストリアの最も古い音楽は、バーベンベルグ家王朝時代に教会や修道院で演奏
された宗教的ナ賛美歌や聖歌である。 12世紀のミンネジンガーたちの叙事詩は、
各種の楽器による伴奏付きで、当時の支配者たちの人気を集めた。

14世紀から16世紀に掛けて、ドイツの音楽家たちがオーストリアへ来て、合唱団や
楽団の指揮を執った。 17世紀には、イタリア音楽が流行し、オーストリアの
作曲家たちは、イタリア音楽の形式を自国の民衆音楽と結合させて、
ジングシュピーレと呼ばれる軽演劇を創造した。

18世紀には音楽は、王侯貴族たちの後援を受けて、ウィーンその他の都市で盛んに
なった。 富裕な貴族エステルハージ公の音楽指揮者だったヨーゼフ・ハイドンは、
管弦楽やソナタを数多く書いた。 彼は生前に多数の作品の楽譜を出版し、
ヨーロッパで最も有名な作曲家の1人となった。 こうしてクラシック音楽は誕生
した。



モーツアルトは幼少時代に宮廷の聴衆を驚嘆させた早熟な演奏家で、優れた歌劇、
管弦楽、器楽などを含む600曲以上の作品を作曲した。 彼の作品の多くは批評家
たちに賞賛されたが、演奏家や歌手たちにとってモーツアルトの作品は演奏し
にくかった。 生活苦と戦いながら、モーツアルトは35歳の生涯を閉じた。



ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーベン(1770年~1827年)は、ドイツ生まれ
だが、成人してからの生涯の大半をウィーンで過ごした。 ベートーベンは、
作曲とピアノ演奏で、ウィーン市民の間で名士になった。 しかし、生涯の
絶頂期に聴力を失い始めた、聴衆の前で演奏が出来なくなった。 聴力を失った
後も、表現力豊かで力強い音楽を書き続け、後世のヨーロッパの作曲家たちに
影響を与えた。

フランツ・シューベルト(1797年~1828年)は、ピアノ曲、管弦楽、室内楽を
数百曲も作曲した。 彼の作品の中で最もポピュラーなのは、ピアノ伴奏付きの
歌曲、リートである。



グスターフ・マーラーとアントン・ブルックナーはどちらも19世紀後期に長大で
劇的な管弦楽を作曲した。 ヨハン・シュトラウスとその同名の息子は、ウィンナ・
ワルツを多数作曲し、父は『ワルツの父』、息子は『ワルツ王』と呼ばれた。
フランツ・フォン・ズッペとフランツ・レハールは、オペレッタの作曲家で、
彼らの作品は、今でもウィーンでは人気が高い。

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