ポルトガルの初期の歴史は、スペインの歴史と共通したところが少なくない。
かつては1つの国家だったのが、その後、ポルトガルとスペイン両国の領土に
それぞれ分かれたところもある。 イベリア半島には何千年も前から人が
住んでいたことが分かっている。 ポルトガル西部の古代の塚からは、
陶器類や武器が発見されている。

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記録に残る最古の先住民はイベリア人。 今からざっと5000年前、
北アフリカや地中海東部から移り住んだ人たちだ。 イベリア半島にたどり
着くと間もなく、小さな集団ごとに分かれて、ポルトガルの各地方に散って
行った。 例えば、ドウロ川の北には、ガリシア人と呼ばれた遊牧や農業を
営む人たちが住みついた。

ドウロ川とテージョ川に挟まれた地帯には、ルシタニア人と呼ばれる別の
グループが集まり、戦闘的な激しい性格の彼らは、他のイベリア人たちから
自分の村むらを守って戦った。 紀元前9世紀を過ぎた頃から、ルシタニア人
たちは、北ヨーロッパのケルト人たちと接触するようになった。

ケルト人たちはその頃、ヨーロッパ大陸の各地に移住して来ていた。
ケルト人たちは、金属加工の技術や、優れた牧畜の方法をポルトガルに
もたらした。 ケルト人とルシタニア人は、数百年に渡って結婚により
血を分け合い、外界とほとんど接触しなかった。

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