オーストリア国内には、以下の6つのハイパフォーマンススポーツに対応した
ナショナルトレーニングセンターがある。
① キャンパススポーツ・チロル・インスブルック
(チロル州 インスブルック市) 国立インスブルック大学
ナショナルトレーニングセンターがある。
① キャンパススポーツ・チロル・インスブルック
(チロル州 インスブルック市) 国立インスブルック大学
※施設内に軍スポーツセンターもある
④ スポーツランド・オーバーエスタライヒ
(オーバーエスタライヒ州 リンツ市)
(オーバーエスタライヒ州 リンツ市)
⑤ ケルンテン (ケルンテン州 クラーゲンフルト市)
⑥ ウィーン・シュメルツ(ウィーン特別市) 国立ウィーン大学
1999年にオーストリアでは、ハイパフォーマンススポーツの包括的な
支援を目的とした「オリンピックセンター」の公募が始まり、オーストリア・
オリンピック委員会による4年のオリンピック周期での施設指定制度が
導入され、2013年11月27日以降、国内にあるこれら全てのハイパフォーマンス
施設では、アスリートに対するスポーツ科学、心理学、医学、パフォーマンス
診断、理学療法、栄養科学、キャリアプランニング等のサポートが保障されて
支援を目的とした「オリンピックセンター」の公募が始まり、オーストリア・
オリンピック委員会による4年のオリンピック周期での施設指定制度が
導入され、2013年11月27日以降、国内にあるこれら全てのハイパフォーマンス
施設では、アスリートに対するスポーツ科学、心理学、医学、パフォーマンス
診断、理学療法、栄養科学、キャリアプランニング等のサポートが保障されて
いる。 これらの候補施設の中には、各種スポーツ施設、大学トレーニング
センターや軍施設等が含まれている。
センターや軍施設等が含まれている。
オーストリア・オリンピック委員会による「オリンピックセンタ―」
としての評価基準
オーストリア・オリンピック委員会は、ある一定の基準を満たした
パートナーと「オリンピックセンター」としての協定を結んでいる。
この名称は、各オリンピックサイクルに合わせて、最大で4年間、一時的に
与えられるものであり、予算配分は地域のスポーツ施設からは独立している。
オリンピックセンターとしての評価基準は、オリンピック/ハイパフォーマンス
パートナーと「オリンピックセンター」としての協定を結んでいる。
この名称は、各オリンピックサイクルに合わせて、最大で4年間、一時的に
与えられるものであり、予算配分は地域のスポーツ施設からは独立している。
オリンピックセンターとしての評価基準は、オリンピック/ハイパフォーマンス
スポーツに対応しているかが最も重要視され、オーストリア・オリンピック
委員会は、オリンピックセンターの指定数を制限する権利を有している。
委員会は、オリンピックセンターの指定数を制限する権利を有している。
1. ガイドライン
● オーストリア・オリンピック委員会が定める各項目が満たされているか
2. 公募と評価
● 4年周期で施設指定のための公募を行い、オーストリア・オリンピック
委員会が審査を行う
委員会が審査を行う
3. 全体的なシステム改善計画
● 施設やトレーニング方法等を含む指定による予算獲得後に改善出来る
項目を提出
項目を提出
【過去のオリンピックセンター】
【軍スポーツセンター】
● ウィーン/ズュートシュタット
● リンツ
● グラーツ
● インスブルック
● ファーカーゼー
● ザルツブルク
● ドルンビルン
● ホーフフィルツェン
● ゼーベンシュタイン
【HPスポーツ対応大学施設】
● ウィーン
● ザルツブルク
● リンツ
● インスブルック
● クラーゲンフルト
● グラーツ
● レオーベン
● ザルツブルグ・リフ
※赤字の都市は同一都市のため、同一施設、あるいは、近隣施設の可能性あり
各スポーツセンターは、スポーツ省から融資を受けており、通常はスポーツ
競技における何らかの専門性があることを特徴としている。 オーストリア
国内の7大スポーツセンターは以下の通り。
競技における何らかの専門性があることを特徴としている。 オーストリア
国内の7大スポーツセンターは以下の通り。
● ハイパフォーマンス スポーツセンター ズゥートシュタット
● 国内9州全てのサッカーアカデミー
● ノルディックトレーニングセンター アイゼネツ
● スキースクール シュラドミング
● 卓球トレーニングセンター シュトッケラウ
● バスケットボールトレーニングセンター クロスターノイブルク、
ザンクト・ペルテン、ウィーン
ザンクト・ペルテン、ウィーン
● ハイパフォーマンスセンター ザンクト・ペルテン
【オリンピックセンター】
2011年1月1日、オリンピック機能センター・チロル・インスブルックの
暫定的な運用が開始された。 これは、チロル州、インスブルック市、
インスブルック大学の3者が連携した施設であり、ハイパフォーマンス
スポーツのサポートを目的としてインスブルック大学スポーツ科学研究所
(ISW)トレーニングセンターが2002年から行なっているサポート部門が
暫定的な運用が開始された。 これは、チロル州、インスブルック市、
インスブルック大学の3者が連携した施設であり、ハイパフォーマンス
スポーツのサポートを目的としてインスブルック大学スポーツ科学研究所
(ISW)トレーニングセンターが2002年から行なっているサポート部門が
拡大されたものである。 2011年9月1日にはオーストリア・オリンピック
委員会から「オリンピックセンター」の指定を受けた。
委員会から「オリンピックセンター」の指定を受けた。
この施設では、チロル州、インスブルック市、インスブルック大学が連携
することにより、ターゲットが明確化され、最適な環境作りの一環として、
ハイパフォーマンススポーツのシステム向上を目指している。 この
オリンピックセンターは、インスブルック大学スポーツ科学研究所(ISW)が
運営しており、インスブルック大学では、この他にも、オーストリア国内でも
することにより、ターゲットが明確化され、最適な環境作りの一環として、
ハイパフォーマンススポーツのシステム向上を目指している。 この
オリンピックセンターは、インスブルック大学スポーツ科学研究所(ISW)が
運営しており、インスブルック大学では、この他にも、オーストリア国内でも
有数の高度を誇るスキー場であるキュータイ(12月から5月まで滑走可能)に
ある高地トレーニングセンターとも連携しており、標高2,000mでの
トレーニングを行うことが出来る。
ある高地トレーニングセンターとも連携しており、標高2,000mでの
トレーニングを行うことが出来る。
インスブルックは、既に3回の冬季オリンピックが開催された地であり、
1964年と1976年にインスブルック冬季オリンピック、2012年1月には、
第1回冬季ユースオリンピックが開催された。 この施設には11名の従業員が
働いており、理学療法士、栄養士、心理を担当する4名の外部ドクターが居る。
1964年と1976年にインスブルック冬季オリンピック、2012年1月には、
第1回冬季ユースオリンピックが開催された。 この施設には11名の従業員が
働いており、理学療法士、栄養士、心理を担当する4名の外部ドクターが居る。
オーストリアでは、政府がスポーツ組織を統括しており、オーストリア
スポーツ機構(BSO)、オーストリア・オリンピック委員会(ÖOC)、
その他、協会や団体がある。
スポーツ機構(BSO)、オーストリア・オリンピック委員会(ÖOC)、
その他、協会や団体がある。
政府機関では、公共サービス・スポーツ省、防衛省、内務省がスポーツに
おける部門担当となっており、これとは別に、個々の特定分野は、他の省庁の
担当とすることが出来る。
おける部門担当となっており、これとは別に、個々の特定分野は、他の省庁の
担当とすることが出来る。
連邦スポーツ振興法2017(BSFG)に則り、Bundes-Sport GmbH (BSG)
(連邦スポーツ社)が資金配分機関として国家予算で設立され、法律的な
問題を解決するために国内に9つの地域スポーツ総局が設置された。
(連邦スポーツ社)が資金配分機関として国家予算で設立され、法律的な
問題を解決するために国内に9つの地域スポーツ総局が設置された。
Bundes-Sportは、法律に基づく予算管理、その他補助金の取り扱い、競技
大会の推進活動、更には、大規模国際イベント(オリンピック、パラリンピック、
世界選手権、欧州選手権、オーストリア各地の主なイベント)の実施、女性
アスリート推進事業、科学的分析、障害者を含むハイパフォーマンススポーツの
推進活動を行なっている。
大会の推進活動、更には、大規模国際イベント(オリンピック、パラリンピック、
世界選手権、欧州選手権、オーストリア各地の主なイベント)の実施、女性
アスリート推進事業、科学的分析、障害者を含むハイパフォーマンススポーツの
推進活動を行なっている。
Bundes-Sportの監査役員は、スポーツ省とオーストリア スポーツ機構(BSO)
それぞれから1名の2名で構成されている。 非政府機関では、オーストリア
スポーツ機構が統括組織となっており、関連政府機関との調整業務を
行なっている。
それぞれから1名の2名で構成されている。 非政府機関では、オーストリア
スポーツ機構が統括組織となっており、関連政府機関との調整業務を
行なっている。
オーストリア・スポーツ機構の正式メンバーは、オーストリア・スポーツ協会、
オーストリア・総合スポーツ協会、スポーツ連盟、オーストリア障害者スポーツ
協会、オーストリア・オリンピック委員会、オーストリア・パラリンピック
委員会等、現在60の業界団体がある。 特別会員には、オーストリア企業
スポーツ連盟、軍事スポーツ連盟等がある。
オーストリア・総合スポーツ協会、スポーツ連盟、オーストリア障害者スポーツ
協会、オーストリア・オリンピック委員会、オーストリア・パラリンピック
委員会等、現在60の業界団体がある。 特別会員には、オーストリア企業
スポーツ連盟、軍事スポーツ連盟等がある。