ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は、2017年5月16日、ロシアへの
報復の拡大として、ロシアのソーシャルネットワーク『VKontakte』
『Odnolkasniki』『Yandex』『Mail.Ru』へのウクライナ国内でのアクセスを
ブロックする法令を発表した。 モスクワでは、この報道に対して、
『ウクライナ政府による検閲』とまで揶揄されており、大きな驚きを持って
伝えられている。 

ウクライナを含む旧ソ連・ロシア語圏では、『Facebook』よりも『VKontakte』
の方が利用者数が圧倒的に多く、当然、その他のSNSも、ウクライナ人の殆んどが
ほぼ毎日利用している大人気ソーシャルメディアとなっている。



ウクライナでも非常に人気のあるSNSリソースのほとんどが完全にブロックの
対象となるため、ウクライナ政府による独裁体制の強化とも言われているのだが、
最も困るのは、ユーザーで、この法令によって、ロシアとウクライナの情報の
分断が更に加速することとなる。 特に、これらのSNSをビジネスで活用している
ユーザの場合は、死活問題となるであろう。

ウクライナ政府はこれまでにも、急にロシア語を禁止にしてみたり、キエフ⇔
モスクワ間の空路を廃止してみたり、ヨーロッパ最大の音楽の祭典、
『ユーロビジョン』においても、既に決定していたロシア代表をクリミアで
コンサートを開いたためと称して、一方的に入国させなかったりと、これまでの
ウクライナ政府の数々の横暴な対応は、正気の沙汰とは思えない。 ウクライナ
では、旧態よりも更に酷い独裁体制が続いているため、ソ連時代の方がまだまし
だったと見るのが妥当かも知れない。

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ウクライナは、旧ソ連からの独立時、さほど大きな問題もなく独立を果たしたの
だが、その反動として、常にロシアとの間で『アイデンティティー』の問題に
苦しんで来た。 自らの国の存在意義をロシアへの恨みと妄想にしか頼ることが
出来ない原始的な退化した国に、EUへの加入は決して認められない。
ヨーロッパの秩序を完全に無視し続けるウクライナは、ヨーロッパにも決して
入れない、ロシアにも戻れないというジレンマを抱えている。

これまでも、ロシア軍が侵攻しているとして、自国民を大量に空爆しているのも
実は、ウクライナ政府で、ウクライナは、アメリカによる情報操作の最先端に
置かれている。

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