今、こけしが静かなブームとなっている。 東北地方で江戸時代から作り続け
られきた『こけし』は、球形の頭に円柱の胴を付けただのけのシンプルな人形だが、
どこか郷愁を呼び起こす。

現在、こけしが、戦前と高度経済成長期に続く第3次ブームとなっており、
『こけ女』と呼ばれる女性ファンも多い。 こけしには、ある>ロシア人が箱根を
訪れた際に、それをモチーフに、ロシアの伝統的な民芸品『マトリョーシカ』が
生まれたという定説もある。


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そもそも、こけしとは、江戸時代末期の文化、文政期(1804~1830年)には既に、
東北各地の温泉で作られていたようだ。 山間部の木々でお椀やお盆といった
製品を作った余り木を材料にした子供の玩具だったといわれる。 湯治客への
土産物にぴったりだった。

『こげす』『きぼっこ』『こげすんぼこ』『おでこさま』『きなきなずんぞこ』、東北の地域
ごとに様々な呼び名があったが、昭和15年に宮城県鳴子温泉で『全国こけし大会』が
開かれ、統一名称として『こけし』と呼ぶことに決まったという。

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その形状は、福島県の土湯温泉を中心に発展した『土湯系』や、宮城県の遠刈田
温泉周辺で育まれた『遠刈田系』など、東北6県で11系統に分類されている。

もっとも古いものでは、文化文政(1804〜1830年)に宮城県の遠刈田で作られ
始めた物らしく、その後天保年間(1830〜1844年)頃から福島県の土湯でも造り
始めたとされている。

現在では、伝統的なこけしに加えて、人気キャラクター等、様々なバリエーションが
楽しめ、実際に日常生活でも使える実用的なこけしも登場している。

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