日本とドイツは、戦後、灰の中から立ち上がり、経済大国にまで上り詰めた
と言う点において、比較されることが多いものの、実は、日本人とドイツ人の
働き方は、似ているどころか、全くの真逆。

【ドイツの場合】
大学の専門分野以外での就職は基本的に認められないため、例え、新入社員で
あっても、その道のプロである以上は、即戦力としての活躍が期待されるため、
ある程度の結果が出せない場合は、企業側から契約解除されます。 また、
自分の大学の専門外の職種に転職する際には、再度その分野の大学に入り直さ
なければなりません。

夏と冬には、それぞれ3週間づつの長期休暇の消化が法律で定められているため、
ドイツ企業では、部下がその有給休暇を消化出来ない場合、逆に上司が上層部から
怒られます。 尚、ドイツの有給休暇には、病気は含まれません。 あくまでも
健康な状態で取得するのが有給休暇であり、病気の場合は、更に有給休暇が別途
取得出来ます。

何でも合理性を好むドイツ人は、まず、話し合いによって、それぞれの役割分担を
明確にしてから、共通のゴールにどうすれば最短距離で到達出来るのかを確認し、
それぞれの社員の裁量により、全ての作業を最後まで責任を持って遂行します。
よって、労働生産性が非常に高く、ドイツはEUの中でも断トツの経済力を誇って
おり、日本人よりも遥かに労働時間が短いのに、日本以上の生活水準を維持して
います。

残業は基本的にはなく、土日祝日と夜10時には店自体が全て閉まってしまうため、
土日祝日や深夜に出勤してまで働くという習慣も当然ない。 ドイツは基本的に、
半社会主義的な国家であるため、基本的に、国が労働環境を管理しています。

ドイツ系企業の特徴
  • 契約主義で個人の職務内容が明確、ルールや規則が重視され、 グレーゾーンを極力作らない
  • 質実剛健、職人気質で仕事へのこだわりも強い
  • 自分の主張をはっきり口にすることが求められ、議論することが好まれる
  • 風通しが良く、フラットなコミュニケーションが可能
  • 勤務時間のなかで最大パフォーマンスを出すことが求められる
  • 結果だけでなくプロセスも重視される
  • 仕事と生活は切り離してプライベートを重視するため、休みなども取りやすい
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【日本の場合】
大学の専門は全く無視され、とりあえず、適当な部署に専門職ではなく、
総合職として配属されるため、新卒者の場合は、2年程度の時間を掛けて、
ゼロから育成しなければならない。 しかも大学では全く学んでいないため、
自分の専門分野であったとしても、新卒から十分な活躍など期待されない。

大学の専門外の分野への就職も気軽に出来るため、分かりやすく言うと、
日本企業は、ズブのド素人の集まりに過ぎません。 これを乗り切るための
秘策が根性論で、無理難題ばかりを押し付けて来るため、これに耐え切れない
社員は辞めて行くこととなります。

日本では、一旦社会に出てしまうと、3週間の長期休暇など夢のまた夢・・・
こんな長期休暇を申請したら、即クビでしょうw 何でも感情的な日本人の
場合は、話し合いをした振りをしているだけで、一切何の結論も生み出しません。
うだうだと長い会議ばかりで、挙句の果てには、会議の準備のための会議、果ては、
その会議の準備のための会議まであるため、逆に働く時間がありません。

多くの日本企業の場合は、デフォルトで40時間程度の残業が含まれているため、
当然、定時で退社するなどということは出来ない。 日本は全体主義国家で
あるため、定時で帰る社員を決して見逃しませんw よって、勤務時間中は、
適当に時間を潰して、残業時間になってから、ようやく重い腰を上げて、働き出す
社員も多数存在している。 このため、日本の労働生産性はあり得ないぐらいに
低く、ドイツ人の倍近くも働いている(振りをしている)のにも関わらず、
ドイツ並みの生活の余裕は当然ありません。

日本は放置国家であるため、国が労働者を管理することはなく、名ばかりの
厚生労働省や、労働基準監督署自体がブラック企業であるため、自らを律する
機能がなく、企業が都合の良い低賃金労働者ばかりを求めた結果として、
ブラック企業だらけの社会となりました。

日本企業の特徴
  • 全体主義で個人の職務内容が全く分からず、協調性ばかりが重視される
  • 何があっても、ホウレンソウで誤魔化す
  • 専門職として働くことはなく、総合職という意味不明な職種を強要される
  • 自分の主張を口にすることが憚れるため、議論などもっての外
  • 風通しが悪く、パワハラ、セクハラ、マタハラ等の差別行為が横行している
  • 残業をするために働いているため、勤務時間中は、真面目に働かなくとも良い
  • 結果もプロセスも関係なく、根性論だけで乗り切る
  • 仕事と生活の境界性がないため、当然プライベートなどない
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