南フランスの地中海に面した都市ニースの東側にモナコがある。 面積は約2k㎡で
世界で2番目に小さい国である。 ここには3万2,000人が住んでいる。 気候は
温暖な地中海性気候で海岸沿いにはぶどう、オリーブ、いちじく等が育っている。
国土は全体的に山がちで、三方をフランスに囲まれている。 住民の半数近くは
フランス人で、モナコ人は2割に満たない。 公用語はフランス語となっている。

モナコはかつてジェノバ出身の貴族によって統治され、中世にはジェノバの
支配下に置かれていた。 その後、スペインやフランス等によって守られて
いたが、1861年に独立しフランスの保護下に入った。 この頃からモナコは
避暑地として注目され、公営カジノが開かれ、観光地として発展を始めた。
1911年には立憲君主制に改め、憲法を制定した。 1918年にフランスとの間で
外交・軍事に関する条約を結び、2005年までは外交や大公の即位にはフランスの
同意が必要だった。

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【世界中から集まる観光客】
 『地中海の宝石』とも言われるモナコは、古くから貴族や裕福な人々の保養地
であり、今日も世界でも有数の高級リゾート地として人気が高い。 豪華な
ヨットや地中海を巡るクルーズ船等が停泊する港湾地区は、ブランド店や販売等の
商業地区となっていて、買い物客で賑わっている。 モナコの国家財政は観光
収益や美しい切手の販売等でまかなわれているため、住民の所得に税金が掛から
ない。 そのため、近隣のフランスやイタリアだけでなく、世界中の富豪も集まる。

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モナコを代表するものと言えば、カジノとモナコグランプリである。 モナコに
いくつかあるカジノのうち最も大きなグラン・カジノは、ステンドグラスや彫刻等の
美しい装飾が施された豪華な建物で、夕方になるとドレスやタキシードを着た人々が
集まり、夜遅くまでスロットやルーレット等のゲームが繰り広げられる。 毎年
5月頃に開催される自動車のF1レースであるモナコグランプリは、カジノやホテルが
建ち並ぶ狭くてカーブの多い市街地を走り抜け、すぐそばでレースを観戦出来るため
観光客の人気を集めている。 この時期のホテルは満室になり、コース沿いにある
高級リゾートホテルの部屋からの観戦も人気が高い。

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