カナダでは毎年7月1日が『カナダの日』(建国記念日)となっているが、2017年
7月1日、カナダは建国から150周年の節目を迎える。 毎年、カナダの日では、
首都オタワの国会議事堂前での式典をはじめ、カナダ各地でイベントやパレードが
行われ、街中にカナダ国旗や楓をペイントした人々が溢れ、盛大に記念日を
祝います。

イギリスのヴィクトリア女王がイギリス系とフランス系住民の融和を目指して新たに
建設されたのが、現在の首都のオタワであり、英語とフランス語の境界線上にある。
カナダの公用語は、英語とフランス語となっており、バイリンガル教育も盛んに
行われているが、ケベックでは、現在でもフランス語のみが公用語となっている。
英語話者はフランス語を、フランス語話者は英語を学校で習わなければならない。
海外から年間約25万人の移民を受け入れ続けているカナダは、世界一の移民超大国で
あり、カナダに居ない民族はないとまで言われている。

ag2011

【カナダの略歴】
1497年、イギリスの探検家ジョン・カボットがニューファンドランド島のセント・
ジョンズに上陸。 そして1534年、フランスの探検家ジャック・カルティエが
ガスペ半島に到達し、ヌーヴェル・フランスを宣言。 1864年にシャーロット
タウンで最初の建国会議が開催されてから3年後の1867年、ついにカナダ連邦が
誕生した。

16世紀にフランスがセント・ローレンス川中流域にフランス植民地ヌーベル・
フランスを建設したが、アメリカに植民地を広げていたイギリスが次第に
カナダへと領土を拡大する動きが広まりフランスと対立を深めて行った。
最終的には1763年のパリ条約により、カナダはイギリスの植民地と定められた。
それ以降、カナダはイギリス領となり約100年間イギリスの支配下にあった。

カナダ建国の切っ掛けとなったのは1812年の米英戦争である。 カナダ併合を
狙っていたアメリカに対抗するため、1867年7月1日英国議会は、当時イギリスの
自治領であったカナダをカナダ連邦と定めたことが独立への一歩となった。
当初はオンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州の
4州から成り立っていた。

その後、マニトバ州、ブリティッシュ・コロンビア州、プリンス・エドワード・
アイランド州と徐々に領土を広げ、1885年の大陸横断鉄道の完成により現在の
カナダが誕生したのである。 アルバータ州とサスカチワン州も連邦に加わり、
第一次世界大戦の後にカナダは外交権を与えられ法的にイギリスから独立を
果たした。 その後、先住民族を中心とするユーコン準州、北西準州、ヌナブト
準州が新設された。



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