現在の日本の景気は、極々一部の人達の間では、かなり良い状態が続いている
のだが、その恩恵が一般庶民にまでは降りて来てはおらず、全て儲けた者勝ちの
独り占め景気となっている。 これは、アベノミクスが開始されて以来、
富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる『トリクルダウン』が
提唱されていたためであり、更にこの経済格差が顕著になって来ているため、
目に見えて貧富の差が拡大している。 大手企業では給与が上がり続けているが、
その下請けである中小企業では、給与が断続的に下がり続けている。
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日本のGDPが殆ど伸びないのは、内需が上手く回っていないためであり、
金持ちはその殆どが海外へと遊びに行ってしまうため、日本国内には、お金が
ほとんど落ちない。 簡単なルーティンワークも、その殆どを中国等の安い
労働力の国々へと次々と丸投げしているため、やはり、日本国内にはお金が
落ちないシステムとなっている。 自分達の右肩上がりばかりを目指して来た
結果、日本国内にはお金が落ちないガチガチのシステムが出来上がったが、
そういう人達は、日本の将来など一切考えてはいないのであろう。 自分が
死んだ後、その資産を地獄まで持って行く気なのであろうか?

現状、首都圏の平均収入は、年俸にして300万円前後しかないが、いかに
して労働者を安くこき使うかばかりが重要視されているため、その分前は、
全て経営者や役員だけで山分けとなっており、年代別の経済格差が非常に
激しいのが現在の日本社会となっている。

【日本の人口ピラミッド図】
Japanvg

団塊の世代の定年退職がそろそろピークを迎えるが、それでも、関東の求人が
一向に増えない原因は、定年後の人材を嘱託職員として、更に安くこき使って
いるためであり、この年代は、給与が激べりしたところで、それまで、かなりの
給与を貰っていた世代であるため、それなりにどうにかなるのだが、これから
本格的に社会的な問題となるであろう、団塊の世代に食い散らかされたその下の
世代、いわゆる『就職氷河期世代』の場合は、そもそも、まともな仕事すら与え
られず、正社員になることすら出来ずに老後を迎える事となるため、15年後位から
日本の本当の地獄が始まる。

15年後の日本は、貧困、失業、自殺、生活保護の雨嵐が予想されている。 最近、
関東では、60代の新人を時々見掛けるのだが、英語もPCも出来ないのに、雇って
貰えるだけ相当羨ましいご身分なのではないだろうか。 『就職氷河期世代』は
既に40代半ばに差し掛かっているため、政治家が国策として積極的にこれらの
世代を救済しなければ、日本の未来は絶望的なものとなるであろう。

【お勧めの一冊】


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