前回、ハバロフスクからノボシビルスクまでは、シベリア鉄道で丸4日間掛かると
述べたが、ロシアでは、割とつい最近まで、入国後72時間以内に警察に行って、
住民登録を必ずしなければならなかったため、この件で罰金を取られることと
なった。

当時アエロフロートは、燃料不足により、半年以上も一切飛んでいなかったのだが、
ロシアでは、そのようなどうでも良いことは一切考慮されないばかりではなく、
規則は規則なので、どうにもならない。 よって、このような場合は、机を叩いて
でも怒りの意思表示をしなければならないのがロシアのしきたり。

実は、チケットを購入して、ハバロフスク空港に到着してから、この衝撃的な
事実を知ってしまったのだが、その時のアエロフロートの窓口の対応は最悪で、
チケットは払い戻しするが、手数料が掛かるという意味不明なものであったため、
怒りの意思表示をしたところ、空港まで送ってくれたロシア人の友人が、こちらの
余りの剣幕に、呆れ顔で見ていたという逸話が残った。

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さて、シベリア鉄道だが、ロシアの車両は、外国人専用のスーパーワゴンには
シャワーが付いているものの、ロシア人向けのコンパートメントや、3段式の寝台
車両にはシャワーがない。 また、ロシアの長距離列車には、コンパートメント
内にお菓子が置いてあるのだが、それを食べると別料金を請求される。 ロシアは
基本的に何でもやった者勝ちで、少しでも遠慮をした人間が100%バカを見るという
システムが完全なまでに構築されている。

ロシアを訪れた人間が、ロシアに対して、好意を抱くか、または、悪意を抱くか
なのだが、基本的に、ロシア語を喋れない人間の場合は、ぞんざいな扱いしか受け
ないため、嫌いになる確率の方が遥かに高い。 但し、例え片言だけでもロシア語を
喋れると、大歓迎されるため、好きになるという、インド並ぐらいに好き嫌いが
ハッキリと分かれる国でもある。

元々、ロシアは世界一の超多民族国家であるため、アジア人でも特に差別はされない
のだが、よほどのインテリでもない限り、外国語は通じないため、ロシアを訪れる
際には、基本的にロシア語が必須となっている。 但し、2000年以降は、急速に
英語が普及したため、大学の学生レベルであれば、ある程度英語を喋れるように
なったのには、時代の流れを感じずにはいられない。

ソ連時代の外国語と言えば、ドイツ語とフランス語がメインで、英語はかなり
マイナーな言語でワンツースリーのレベルでも一切通じなかった。

ソ連崩壊とは何だったのか? その①
ソ連崩壊とは何だったのか? その②
ソ連崩壊とは何だったのか? その③
ソ連崩壊とは何だったのか? その⑤
ソ連崩壊とは何だったのか? その⑥
ソ連崩壊とは何だったのか? その⑦

【お勧めの一冊】


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