フィンランド語には、母音が8つあり、最初の4つは、日本語のアイウエオと
ほぼ同じ母音となっている。 残りの4つの母音のうち、u は、英語と同じで
唇を丸くして発音します。 日本語のウとは殆んどの方言では唇を丸くせず、
イと同じような平べったい唇の形で発音するため、日本語のウでは代用出来ない。 
はドイツ語の ä よりは英語の hand や bag の ӕ に近い。 ö は、ドイツ語の
ö のように、オを発音する唇の構えでエを発音するとこの音になる。 y は、
ドイツ語の ü のように、u の口構えでイーを発音するとこの音になる。



母音の数の多さに加え、母音調和と呼ばれる現象があり、これは、a o u と
ä ö y が別々のグループを作っていて、1つの単語の中に混在しないという現象を
こう呼ぶ。 但し、 e と i は、どちらのグループにの母音とも同じ単語の中で
共存出来る。

母音調和があるために、名詞や動詞の活用語尾も2通りある。 語尾は1つ
だけではなく、いくつか連続することもあるため、語尾がいくつも連なった長い
単語も母音調和の対象となる。

理屈だけで考えると面倒な言語に思えるが、不思議なことに、実際に
フィンランド語を話す時は、2つのグループの母音を混在させると、非常に発音
しにくくなる。 少なくとも母語として話す人々にとっては、母音調和は、
効率的、かつ、自然な仕組みということになる。

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【フィンランド語の今】
首都ヘルシンキは、今でこそフィンランド語一色のように見えるが、19世紀に
首都として建造された頃は、スウェーデン語一色の街であった。 このことは、
ヘルシンキという街の名前や、市内各地の地名からも明らかで、ヘルシンキで
話されるフィンランド語の俗語は、スウェーデン語起源の語彙であふれている。
もちろん、ヘルシンキにはスウェーデン語系の住民も少なからず住んでいる。
ヘルシンキは、現在でも、フィンランド語とスウェーデン語の両方を公用語と
する自治体で、通りの名前も道路標識も2つの言語で書かれている。

ヘルシンキ大学にフィンランド語学が設置されたのは、1851年だが、初代の教授の
カストレーンも、次の教授のレンルートも共にフィンランド語が母語なのに、
名前は、スウェーデン語で、2人共フィンランド語学の講義も論文も
スウェーデン語で行っていた。 フィンランド語で講義をしたり、論文を書いたり
出来なかった理由の1つは、学術用語が整備されていなかったためであった。

【お勧めの一冊】


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