考古学者の説では、現在のポーランドとなっている地域に人類が住み着いたのは、
少なくとも20万年前だという。 だが、この最古の住人については、殆ど何も
分かっていない。 約1万5000年前に、河川の流域に初めて集落が出来た。
西暦1世紀、スラブ民族が東から、この国の中部にと北部の低地地域に移住した。

スラブ民族の一派であるポラニエ人(平原の住人)は、ヴァルタ川流域にグロティと
呼ばれる小さな村落をいくつも建設した。 低地や平原は外敵の攻撃を防ぎにく
かったので、ポラニエ人は、居住地の周辺に堅固な木の壁を作った。

ポラニエ人は、壁の外側の土地で穀物を生産し、家畜を飼育した。 グロティの
住人は、農産物や手工芸品を、中ヨーロッパに住む他のスラブ人グループと
交換した。

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何世紀もの間、スラブ人達は、西ヨーロッパの出来事と無縁の生活を続けた。
ヨーロッパ南部を基盤とするローマ帝国の軍隊は、西暦100年頃までに広大な地域を
征服し終わっていた。 ポーランドのバルト海沿岸地域は、道路によってローマの
諸都市と結ばれていたが、ローマ帝国が東ヨーロッパのスラブ人達を征服したことは
一度もなく、キリスト教の信仰をドイツに広めたカトリック教会の伝道師達も、
ポラニエ人を改宗させることは出来なかった。

ポーランド地域の人口が増加するにつれて、スラブ人達は、いくつかのグループに
分かれた。 西暦200年から500年に掛けて、東スラブ人達は、現在のベラルーシ、
ウクライナ、ロシアとなった地域に移動した。 ポラニエ人を含む西スラブ人達は、
将来ポーランド、チェコ、スロバキアと言われる地域に定住した。

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